人間の基本

人間の基本 (新潮新書)
人間の基本 (新潮新書)

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曽野 綾子
新潮社
売り上げランキング: 405

曽野綾子さんによる、人間が生きていくために必要な教育とは何か、教養とは何か、社会のルールはなんのためにあるのか、そもそも人間は平等なのか、などなど、いろいろと考えさせられます。
「人間は平等でないといけない」という「政治的な都合」によって、極端に偏った教育が行われた結果が、今の日本なのだと言うことがなんとなくわかった気がします。
曽野綾子らしい、とても読みやすくやさしい文章ですが、書いてあることは結構手厳しい。
曽野綾子さんは、やさしいだけでなく、凛として筋が通ったおばあちゃんだということがよくわかります。

~ もくじ ~

はじめに
第一章 人間本来の想像力とは
第二章 「乗り越える力」をつける教育
第三章 ルールより人としての常識
第四章 すべてのことに両面がある
第五章 プロとしての仕事は道楽と酔狂
第六章 ほんとうの教養
第七章 老・病・死を見すえる
第八章 「人間の基本」に立ち返る

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

ウィキリークスが陰湿な悪なのか、正義の味方なのか私にはわかりませんが、国際社会の構図をもしかすると将来変えるような問題が起きていることに理解が及ばなかったのか、あるいは視聴率しか頭になかったのか、どちらにしてもNHKから民放まで知性不在ですね。メディアの人たちは本当に自分の頭で考えていないから、あの仕事ができるんでしょうね。(P62)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

この先どれほどIT技術が進歩して、ボタン操作一つですばやく”答え”が見つかろうと、そこには体験と呼ぶに値するものなど何もありません。限られた人生の時間を無駄にし続ける、硬直した、精神の貧困な人間を作るだけです。(P191)

 
 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1832日)、、、
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読書メーター – atasinti

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