「日本人の神」入門

「日本人の神」入門   神道の歴史を読み解く (講談社現代新書)
島田 裕巳
講談社
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日本の神様は何人もいるし実に複雑です。日本書紀とか読んでもよくわからないし、そもそも日本書紀は時の権力者が自分たちに都合がいいように書いているので、地元の言い伝えとあわなかったりもしています。
また菅原道真のように怨霊となって祟りをもたらしたということで、それを鎮めるために神として祀られている神様もいます。
豊臣秀吉や徳川家康のように自ら死んだ後に自分を神として祀るようにいいのこし、そして神として祀られている人もいます。
そんな日本の神様たちは、さらに仏教と習合することで独自の文化を築き上げてきたわけですが、そんな日本の文化を明治政府の廃仏毀釈がぶちこわし、まったくことなる文化を形成して今に至っているのです。
神社にお参りするときの「二拝二拍手一拝」は日本古来のしきたりではなく、明治政府によって作られたものだったのです。
また、たとえば正月の参拝客が最も多い明治神宮は明治天皇を祀っている神社ですが、参拝者は明治天皇にお参りしているわけではなく、広く日本の神様たちにお参りしているものと思われます。
結局、この本を読んでも、日本の神様のことはよくわからないまま・・・
 
~ もくじ ~

はじめに
第一章 場所性を持つ日本の神 一神教との対比
第二章 怖れられた皇祖神・天照大神
第三章 戦慄すべき八幡神
第四章 日本的三位一体
第五章 出雲大社と大国主、そして出雲国造
第六章 神を祀るということ
第七章 人を神に祀る
第八章 日本的一神教
おわりに
あとがき

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3250日)、、、
読んだ本   720冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 171768ページ(1日平均52ページ)

book20160604
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