再考 ファスト風土化する日本


再考 ファスト風土化する日本~変貌する地方と郊外の未来 (光文社新書 1252) | 三浦 展 | Amazon

2004年に出版された『ファスト風土化する日本 郊外化とその病理』から19年。
ファスト風土の中で多感な時期を過ごした小説家・建築家・研究者ら13人による、令和の郊外論。

~ もくじ ~
序章 ファスト風土とは何か(三浦展)
第1章 地元に残れなかった者の、地元愛(山内マリコ)
第2章 ファスト風土暮らしの若者論(轡田竜蔵)
第3章 8ミリフィルムが捉えた秋田とファスト風土(石山友美)
第4章 郊外写真の系譜 ─ ファスト風土はどう視覚化されてきたか(鳥原学)
第5章 風景のリミックス ─ 新海誠とポスト郊外の想像力(畠山宗明)
第6章 ファスト風土世代の事件 ─ 悲しみを受け止める街の必要性(三浦展)
第7章 見立てのファスト風土リノベーション(大島芳彦)
第8章 ファスト風土から谷中へ(宮崎晃吉)
第9章 ファスト風土化する街を駅から耕す(伊藤孝仁)
第10章 イタリアから学ぶ脱ファスト風土(陣内秀信)
第11章 センシュアス・シティとファスト風土 ─ 「食」から考える地方創生(島原万丈)
第12章 女性が地方で生きやすくなるために(岸本千佳)
第13章 スローでボトムアップなまちづくり ─ 裏原宿・西荻窪・立川(籾山真人)
第14章 ヴァーチャル・ファスト風土批判(三浦展)
第15章 脱ファスト風土化の新動向(三浦展)
第16章 第五の消費社会5つのS(三浦展)


~ なるほどな一文 ~
日本の都市や住宅がますます同質化し、センスを感じさせないものになっていることの一因が、こういうありきたりの、平凡な、無難な仕事しかしない男たちにあると私は断言する。人間自体がアウトレットなのだ!
ああ、ファスト風土の中の人間は、肉体がファストフードでつくられ、精神がアウトレットになるのだ。(P102)




これで、、、2007年07月13日以降(5822日)、、、
読んだ本   1259冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 316694ページ(1日平均54ページ)

atasinti – 読書メーター



それぞれの方がそれぞれの「街づくり」に関する考えを述べていますが、いずれも結論ありきで自分の考えに都合のいい例やデータを並べているという感じがぬぐえません。
さすがに、ファスト風土化した街が凶悪犯罪者を生むというのはちょっとやりすぎじゃなでしょうか。
ただ、街がファスト風土化するというのは郊外に限った話ではないと思います。
都心の駅前の老舗の飲食店が閉店した後に入るのは全国チェーンの飲食店で、都心部においても、どこの駅で降りても駅前におなじような店が並ぶようになっていて、なんだかさびしく感じる今日この頃なのです。
しーゆー。

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