帰れないヨッパライたちへ

帰れないヨッパライたちへ―生きるための深層心理学 (NHK出版新書 384)
きたやまおさむ
NHK出版
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元ザ・フォーククルセイダーズのきたやまおさむさん、よいうよりは、精神科医のきたやまおさむさんによる、日本人はなぜ、政治も経済も日常生活も、それぞれが足を引っ張ることにばかりエネルギーを注ぎ、何も生み出さず、何も決まらず、停滞してしまっているのか、ということについて、フロイトの精神分析を元に解いていきます。
基本となるのは、西欧社会と日本社会における母と子と父の三角関係の違い。
そして嫉妬されること、嫉妬することに揉まれ慣れることができるかということ。

帰れないヨッパライたちとは、母と子の親密な関係から抜け出せない人たち。

ただ、西欧的なあり方を肯定し日本的なあり方をすべて否定するように読みとれる記述が見られるのは少し残念かも。

それ以前に、、、、
初めから終わりまで、頭の中をぐるぐるぐるぐる回ってます。
頭がぐるぐるぐるぐる回ってます。
(@o@)

~ もくじ ~

序 章 私はこうして精神科医になった―「嫉妬」を考える
第一章 私たちの心の底にあるもの―「あれもこれも」という甘え
第二章 「あなた」が「みんな」に豹変するとき―裏切りの心理学
第三章 人生は「三角関係」である―心の基本構造
第四章 私たちはどうして神経質なのか―フロイトの発展理論
第五章 人はどのように「三角関係」に出会うのか―言語のエディプス構造
第六章 「あなた」が私を裏切るとき―「幻滅」の精神分析
第七章 成長を阻むもの―羨望恐怖と嫉妬不安
第八章 私たちはなぜ傷つくことを恐れるのか―自己愛のメカニズム
第九章 安心して生きるために―専門的な第二者を得る
終 章 嫉妬をこなすこと、生き残ること―「普通の深層心理学」を理解する
あとがき―日本人の心を生かして
参考文献・資料

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

加点主義というよりも減点主義、あるいは「汚点主義」で、優劣を競って、勝ってポイントがつくよりも、恥をかいてマイナス点がつくというのは、嫌な社会だと言えます。(P84)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

日本人がもっとも悩むのは、神の目が自分をどう見つめるかではなく、曖昧な「みんな」が私のことをどう見ているかです。(P195)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1946日)、、、
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\(^O^)/ 1日平均ページが1ページ増えた!


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