小谷野 敦
新潮社
売り上げランキング: 82,946
歴史には思想や感想を持ち込むべきではなく、ただ事実を伝えるべきであり、○○史観などまったく意味がない。
ただしそれだけではつまらないので、歴史文学なども紹介したほうがいい。
という考えのもとに書かれた本らしく、歴史の事実と共に、このあたりは○○にはこのような書かれ方をしているという具合に歴史文学などを紹介してくれているのですが、これは面白いとかこれはつまらないとか、この人は好きとかこの人は嫌いとか、めいっぱい主観が入っていて、最初に言っていたことと違うんじゃないかと思われる本です。
ただたんたんとたんたんとたんたんと、抑揚なく続いていて、まったく面白くない。
この本を読むと世界史が嫌いになってしまう。。。
あぁ、最初の方に、高校の教科書はよくできていると書いてあったけど、この本より派まだ教科書の方がましかも。。。
~ もくじ ~
序言 歴史は偶然の連続である
第一章 皇帝とは何か、王とは何か
第二章 あえて「暗黒の中世」と言ってみる
第三章 ルネッサンスとは何か
第四章 フランス革命と十九世紀
第五章 日本の擡頭、二度の大戦
第六章 現代の世界
あとがき だいたいでええんや
~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)
はたから見ればバカバカしいほど小さな集団で、覇権争いが起きたり、小さな会社の社長の椅子を争ったりするのと同じで、人間はある集団に所属し、帰属意識を持つと、はたからは狂気としか見えない情熱にとらえられるのである。(P110)
~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)
ほかにも、看護婦を看護師にするとか、スチュワーデスを客室乗務員にするとか、趣味としか思えない言い換えが、新聞、テレビなどで「一斉に」行なわれるのは、まったくファシズムであるというほかない。(P267)
これで、、、2007年07月13日以降(2412日)、、、
読んだ本 505冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 116969ページ(1日平均48ページ)
atasintiさんの読書メーター