集英社 (2017-06-16)
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頭の中でもやもやしていたものが、この本を読んでやっとすっきり晴れた感じです。
そもそも、自由主義と民主主義は相いれないものだったのです。
イギリスのEU離脱やアメリカのトランプ大統領誕生は、新自由主義、グローバリズムによって破壊されかけた民主主義を、国民主権を取り戻そうとする労働者層による「俺たちの国のことは俺たちで決めさせろ』という反抗だったのです。
しかし日本では依然として新自由主義に突き進もうとしています。
それは、実は日本国民が民主主義というものを知らないからなのかもしれない。
~ もくじ ~
はじめに -思想の座標軸を設定し直そう 中野剛志
第一章 「怒りの政治」が世界を覆う
第二章 EU離脱は国民主権の回復
第三章 真の冷戦終結で日本はどうなるか
第四章 悲劇の時代に何をなすべきか
おわりに -グローバリゼーションが国家をつくる 柴山桂太
主要参考文献
~ なるほどな一文 ~
そろそろ、いい加減、グローバリズム=善、グローバル化=進化という凝り固まった見方を止めるべきですね。そうでないと、その先に進めない。(P31)
~ もう一つなるほどな一文 ~
たとえば日本の新自由主義のポピュリズムはマスコミから垂れ流されていますが、アメリカのポピュリズムはマスコミを信用していない。(P53)
これで、、、2007年07月13日以降(3648日)、、、
読んだ本 814冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 195689ページ(1日平均53ページ)
atasinti – 読書メーター
1900年代初頭の自由主義はその反動からファシズムと戦争によって終結しました。
今の新自由主義の結末がファシズムの台頭や戦争にはならないと思いますが、それに匹敵するような混乱が訪れるのかもしれない。
((((;゚Д゚))
しーゆー。