日本という国は意外にも貧困な子どもの割合が大きい国。
他の国で子どもが貧困に喘いでいる場合は、多くは働いていないひとり親家庭の場合なのだけど、日本の場合のみ特殊で、働いているひとり親の割合が大きい。
それもこれも、小泉政権が推し進めたアメリカ化の政策による格差拡大の影響がお大きい?
それだけではないにしろ、日本の政策は、貧困に喘ぐ子どもにとって良くない方向にばかり向かっている。
もっとも、この手の数値データを多用している場合は、注意も必要。
自分が持って行きたい結論に都合のよいデータだけを集めている可能性もある。
貧困の定義もちょっと疑問。あの定義だと国によって貧困の程度が異なることにならないだろうか???
そういえば、「喫煙者は年々減っている。一方で肺がん患者は年々増加している。なので、タバコを吸えば肺がんを減らせる」という理論をぶち上げている人がいたなぁ。。
~ もくじ ~
はじめに
Ⅰ 概論
1章 貧困化の著しい日本の子どもたち
2章 なぜ子どもたちは貧困に陥ったのか?
Ⅱ 現実
3章 学力格差と児童虐待
4章 脳・身体・こころへの影響
5章 貧困が子どもたちを蝕むプロセス
Ⅲ 対策
6章 生活保護と児童養護施設はいま?
7章 各国の貧困対策に学ぶ
参考文献
あとがき
~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)
日本では、子どもの貧困をめぐる問題は、長い間まったく語られなくなっています。厚生労働省も、65年以降、貧困に関わる公的な測定そのもの(子どもの貧困に関わるものを含めて)をやめており、現代に至っても子どもたちの貧困問題を真剣に受け止めようとはしていません。(P38)
~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)
日本には、子どもたちの貧困を防ぎ、その発達への影響を防ぐためのすばらしい制度があるのに、残念ながら運用上の問題があって、子どもたちの貧困を防ぐことができていないだけなのかもしれません。(P224)
これで、、、2007年07月13日以降(1527日)、、、
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