「身体を売る彼女たち」の事情

「身体を売る彼女たち」の事情――自立と依存の性風俗 (ちくま新書)
坂爪 真吾
筑摩書房
売り上げランキング: 4,819

 
性的に搾取される女性、搾取する客や店の男たち、そんなマスコミが二次情報をもとに伝える性風俗のステレオタイプなイメージを持っていては、本当の問題は見えてきません。
縦割り社会の行政の福祉事業の狭間で、行政の福祉を受けられない彼女たちにとって、実はセーフティネットになっていたり、彼女たちの唯一の居場所になっていたりという状況もあるのです。
あるいは福祉を受けるために伴う精神的痛みに比べたら、大きなリスクはあるけれど、性風俗で働いた方がましと考える女性たちもいます。
そうした実態を見ることなく、ステレオタイプなイメージをもとに規制したり禁止したりしても、問題は解決しないどころか、悪化してしまう可能性もあるのです。
 
~ もくじ ~

はじめに
第一章 「JKリフレ」という駆け引きの世界
第二章 「風俗嬢」はこうして生まれる
第三章 デリヘルの居心地がよい理由
第四章 性風俗で働くことの本当の怖さ
第五章 ライ麦畑のサバイバル・ガイド
あとがき

 
~ なるほどな一文 ~

いくら「売る女が悪い」「買う男が悪い」といった水掛け論に終始したところで、現場の不幸は一ミリも減らせない。(P39)

 
~ もう一つなるほどな一文 ~

生活保護をはじめ、現行の福祉制度は「誰が見てもあからさまな貧困状態」にならなければ利用できない。しかし灰色の絵の具は、どれだけ塗り重ねても決して黒にはならない。どれだけ困難が多重化したとしても、それぞれの困難がグレーである限り、福祉制度を利用しづらいのだ。(P117)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(4134日)、、、
読んだ本   934冊 (1日平均0.23冊)
読んだページ 224859ページ(1日平均54ページ)

atasinti – 読書メーター
 
 
こんなところで、JKサリンジャーの「ライ麦畑」の話が出てくるとは思いませんでした。
しーゆー。
 

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 * が付いている欄は必須項目です