理不尽な進化


理不尽な進化 増補新版 ――遺伝子と運のあいだ (ちくま文庫) | 吉川 浩満 |Amazon

生物種の99.9パーセントが絶滅する。生物の歴史はずいぶんと「理不尽」な遍歴をたどってきた。 本書は、絶滅という観点から生物の歴史を眺め、俗説が人びとを魅了する構造を理解することで、進化論の本当のおもしろさを読者に差し出す。

~ もくじ ~
まえがき
序章 進化論の時代
第一章 絶滅のシナリオ
第二章 適者生存とはなにか
第三章 ダーウィニズムはなぜそう呼ばれるか
終章 理不尽にたいする態度
文庫版付録 パンとゲシュタポ
あとがき
文庫版あとがき
解説(養老孟司)
参考文献
人名索引
事項索引


~ なるほどな一文 ~
では、自然淘汰説を正しく理解するとはどのようなことか。それは適者生存という言葉にあるとおり、生き延びて子孫を残す者を、まさしく適者として理解するということだ。生存するのは、強者(強い者)でも優者(優れた者)でもなく、あくまで適者(適用した者)であると理解するのである。(P95)




これで、、、2007年07月13日以降(5143日)、、、
読んだ本   1116冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 272385ページ(1日平均52ページ)
atasinti – 読書メーター



進化論のことがよくわかります。
ビジネスの世界などでよく「進化しなければ生き残れない」などと言いますが、それはまったく進化論的ではないことがわかります。
恐竜は優れていなかったから絶滅し、哺乳類は優れていたから生き残ったわけでもないし、進化したから生き残ったわけでもない。
たまたま起こった天変地異とその後の環境変化に、適応できたかできなかったかの違いで一方は生き残り他方は絶滅し、またある種が絶滅してくれたことで空いたスペースに別の種が入ることができたことで進化できただけのこと。
しかし、ちょっとくどすぎる、、、
400ページ以上もかけてくどくどと説明してくれなくてもよかったのに・・・
しーゆー。

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