残像に口紅を


残像に口紅を (中公文庫) | 筒井 康隆 | Amazon

「あ」が使えなくなると、「愛」も「あなた」も消えてしまった。世界からひとつ、またひとつと、ことばが消えてゆく。愛するものを失うことは、とても哀しい…。言語が消滅するなかで、執筆し、飲食し、講演し、交情する小説家を描き、その後の著者自身の断筆状況を予感させる、究極の実験的長篇小説。

~ もくじ ~
第一部 世界から言葉が消えていく
第二部 世界からはすでに「あ」と「ぱ」と「せ」と「ぬ」と「ふ」と「ゆ」と「ぷ」と「べ」と「ほ」と「め」と「ご」と「ぎ」と「ち」と「む」と「ぴ」と「ね」と「ひ」と「ぼ」と「け」と「へ」と「ぽ」と「ろ」と「び」と「ぐ」と「ぺ」と「「え」と「ぜ」と「ゔ」が消えている
第三部 世界からはすでに「あ」と「ぱ」と「せ」と「ぬ」と「ふ」と「ゆ」と「ぷ」と「べ」と「ほ」と「め」と「ご」と「ぎ」と「ち」と「む」と「ぴ」と「ね」と「ひ」と「ぼ」と「け」と「へ」と「ぽ」と「ろ」と「び」と「ぐ」と「ぺ」と「「え」と「ぜ」と「ゔ」と「す」と「ぞ」と「ぶ」と「ず」と「づ」と「み」と「ざ」と「ど」と「や」と「じ」と「ぢ」と「き」と「「で」と「そ」と「ま」と「よ」と「も」と「げ」と「ば」と「り」と「ら」と「る」が消えている
調査報告 泉 麻子
筒井康隆『残像に口紅を』の音分布 水谷静夫




これで、、、2007年07月13日以降(5381日)、、、
読んだ本   1155冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 282661ページ(1日平均52ページ)

atasinti – 読書メーター



すっごく久しぶりによんだ筒井康隆さんの小説。
話が進むにつれて一語また一語と消えていく。いや、すでに始まったときにはすでに「あ」が消えていたのだ。
これだけ言葉が消えても文章が書けているということにちょっと驚き!
とくにエロチックな場面の描写なんてすごい。
こんなことをやろうと考える人は筒井康隆さんしかいない。
しーゆー。

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