夢の原子力

夢の原子力: Atoms for Dream (ちくま新書 971)
吉見 俊哉
筑摩書房
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脅威、恐怖の対象だった「原子力」がどのようにして「夢」になっていったのか。
その始まりは、核の軍拡を図るアメリカの「Atoms for Peace」政策であり、その裏に核の軍備拡大の目的が隠れていました。
国内ではアメリカの「Atoms for Peace」に金の匂いをかぎ取った正力が原子力の平和利用推進の旗を振ったのでした。
後半はなぜか漫画やアニメの話に。ゴジラからアトムへ、そしてAKIRAやナウシカへという流れにおいて、日本人の核に対する感じ方の変遷をみていますが、ちょっとこじつけっぽいかも。

なお、この本は、福島原発の事故を受けて、今後の日本は脱原発に向かうべきか原発を維持すべきかということに関してはなにも意見を述べていません。

ただただ、日本と世界の核についての歴史と事実を述べています。

~ もくじ ~

序 章 放射能の雨 アメリカの傘
第Ⅰ章 電力という夢―革命と資本のあいだ
第Ⅱ章 原爆から原子力博へ
第Ⅲ章 冷戦体制と「原子力の夢」
第Ⅳ章 ゴジラの戦後 アトムの未来
終 章 原子力という冷戦の夢
あとがき
参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

つまり、「戦後の豊かさ」は、何よりもまず電力によって支えられた。だからこそ多くの日本人は、二〇一一年の春から夏にかけて、節電で東京が暗くなったとき、一つの時代の終わりを実感したのである。(P41)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

これほどの人波が官邸や国会を取り囲むのは、おそらく一九六〇年以来、半世紀ぶりだろう。このデモ拡大の動きを日本のマスコミが十分に報道しないのは深刻な問題だが、それでもここまで動きが拡大しているのは、ネットの影響がこの国の政治意識に地殻変動を起こしつつあることの証左である。(P296)

 
 
 
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