日本の社会を埋め尽くすカエル男の末路

日本の社会を埋め尽くすカエル男の末路 (講談社プラスアルファ新書)
深尾 葉子
講談社
売り上げランキング: 3,297

日本の男を喰い尽くすタガメ女の正体」の続編です。
前作が日本の妻の生態を描いていたのに対し、今回は日本の夫の生態を描いています。

まぁ、私の場合は、共働きだし自由になるお金を持ってるし、カエル男ではない?
いえいえ、私も会社に必死にしがみついている哀れなカエル男の一人です。。。

それにしても、「タガメ女・カエル男システム」が日本に蔓延していることが原因で、現在の日本が抱えている様々な問題、少子化の問題も自殺が多い問題も学校のイジメもブラック企業も、安倍政権が攻撃的で右傾化していることも、福島原発事故後の民主党や東電幹部の対応が悪かったことも、さらには、ねとうよさんたちの書き込みが攻撃的なことも、すべて説明がついてしまうという、なんともおそろしい、いや、すばらしい理論!

~ もくじ ~

はじめに あなたは「変える男」ですか?
第一章 カエル男とは何か
第二章 妻にしがみつく「依存型カエル男」の末路
第三章 家庭外で鬱憤を晴らす「攻撃型帰る男」の害悪
第四章 「終身雇用」にしがみつく「自己犠牲型カエル男」の悲哀
第五章 「自己啓発」と「絆」に逃げ込む「現実逃避型カエル男」の閉塞感
第六章 「過去の栄光」と「閉鎖性」にぶら下がるカエル男社会の末路
第七章 カエル男にならないためにどうすべきか
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

実際、「原発は必要だ」「原発をysめるわけにはいかない」などという人のほとんどが妻子を持つ比較的大企業といえる会社のサラリーマン。独身で、フリーで仕事をしている人で「原発が好き」という人にはこれまでほとんど出会ったことがありません。心理的側面に注目するなら、日々の生活に、生き生きとした活力を感じられない以上、「永遠のエネルギー」に支えてもらい、何かあったらこの世もろとも吹っ飛んでしまえばいい、というせつな的快楽主義、あるいは現実逃避が原発推進の一つの大きな拠り所となっている、と原発事故後、より強く感じています。(P59)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

日本企業は「改革」ができない、とよく言われますが、それも無理はありません。沈みゆく舟のなかで、立て直そうと奔走するでもなく、家族のためと自らの「死」を意識しながら、じっと舟にしがみつくカエル男たち。これこそがサラリーマン社会というものの正体なのです。(P125)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2343日)、、、
読んだ本   490冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 113329ページ(1日平均48ページ)

book20131210
atasintiさんの読書メーター

コメントを残す