大往生したけりゃ医療とかかわるな

大往生したけりゃ医療とかかわるな (幻冬舎新書)
中村 仁一
幻冬舎
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死に方について、というよりも、死ぬまでの生き方について、考えさせられます。

何本ものチューブを体の内部に繋がれ、無理やり延命されるよりも、自然死を希望したい。
癌についても、歳をとったら癌になるのは当たり前。
へたに手術や抗がん物質による治療を受けるから、とっても痛くて悲惨な死に方になる。
高齢者の場合は癌はほっとけば痛まないし、とっても穏やかな死に方をできる。
場合によっては手術したり抗がん物質治療を受けるよりも長生きできるかもしれない。
だから、歳とったら検診なんか受けない方がいい。
というとってもためになる(?)あるお医者さんによるお話。
ただ、、、
老いにも病気にも死にも、じたばたせず、すべてを受け入れて・・・と
医療的な話だったのが、いつのまにか宗教的な話になっていちゃったのはちょっと残念かも。

~ もくじ ~

はじめに
第一章 医療が”穏やかな死”を邪魔している
第二章 「できるだけの手を尽くす」は「できる限り苦しめる」
第三章 がんは完全放置すれば痛まない
第四章 自分の死について考えると、生き方が変わる
第五章 「健康」には振り回されず、「死」には妙にあらがわず、医療は限定利用を心がける
終章 私の生前葬ショー
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セルフのページ)

「死」という自然の営みは、本来、穏やかで安らかだったはずです。それを、医療が濃厚に関与することで、より悲惨で、より非人間的なものに変貌させてしまったのです。(P5)

~ もうひとつなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セルフのページ)

巷間、問題にされている「安楽死」「尊厳死」は、どうも「死」の部分だけを強調している気がしてなりません。大事なのは、死ぬまでの「生き方」なのです。(P187)

 
 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1826日)、、、
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