なぜ仏像はハスの花の上に座っているのか

仏教に関係の深い植物のアレコレから、仏教が説く植物的な生き方について書かれています。
なかでも興味を持ったのは、自然に対する欧米的な考え方と仏教的(というよりは日本人的)な考え方の違い。
欧米的、キリスト教的な考え方では、自然は神が人間のために作ってくれたもので、人間に対して自然が存在する。
仏教的、日本人的な考え方では、人間も自然の中の一部。
そういえば、食事の時に、欧米では神に感謝の祈りをささげるけど、日本人は、「いただきます」「ごちそうさま」と命をくれた動物や植物に対して御礼をする。
そして植物に対しての考え方が大きく異なってくる。
欧米人は植物は命はないに等しい。なので、殺傷はよくないというベジタリアンは、動物は食べないけど、植物については、煮ようが焼こうが平気なのです。
しかし日本人は植物に対しても動物と同じように命を感じ、同じように食材に感謝するのです。そんな訳で日本ではベジタリアンは流行らない。
これはなかなか面白い。

~ もくじ ~

はじめに
第1章 仏教と縁の深い植物の謎
第2章 仏教と植物の意外に美味しい関係
第3章 心に染みる仏教と植物の話
第4章 仏教が理想とする植物の生き方
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

道端の小さな花もよく見れば美しいし、枯れ葉一枚も美しい。
この世は美しさに満ちあふれています。せっかく人間に生まれたのですから、美しいこの世界を十分に楽しみたいものです。(P219)

 
 
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book20150729
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