恋愛結婚の終焉


恋愛結婚の終焉 (光文社新書 1274) | 牛窪 恵 |Amazon

恋人は欲しくない?
恋愛は面倒?
でも、結婚はしたい!?

世代・トレンド評論家の牛窪恵さんが未婚化・少子化の死角を突く・・・
恋愛と結婚(出産)を結びつけるのは近代以降で、本来は相性が悪い。

~ もくじ ~
はじめに
第1章 なぜ「恋愛」「結婚」しないのか
第2章 ロマンティック・ラブ幻想史
第3章 恋愛常識の落とし穴
第4章 恋愛結婚とコスト
第5章 経済格差と社会通念の壁―― 「共創結婚」に向けた24の提言
おわりに


~ なるほどな一文 ~
実は、最初から相手に盲目になりやすい「恋愛結婚」より、「見合い結婚」のほうが、結婚10年後の満足度が高い、との研究結果もあります。(P231)




これで、、、2007年07月13日以降(5956日)、、、
読んだ本   1282冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 323593ページ(1日平均54ページ)
atasinti – 読書メーター



マッチングアプリについて、けしからんと眉をひそめるご高齢の方もいるけれど、その方々が結婚したころのお見合いとそれほどかわらない、違うのは近所のおせっかいなおばさんかAIかの違いだけ。
でも、マッチングアプリによって結婚する人は増えても、結婚する人の全体数は増えていない。つまり、マッチングアプリなんてなくてもいずれ結婚したであろう人が使っているだけというお話はなるほどなという感じでした。
また、そうしたマッチングアプリでいい人が見つからないと言っている人たちについて、何が起きているのかについてもなるほどなぁという感じでした。
さて、日本はこれからどうなっていくのでしょう・・・
しーゆー。

平安貴族とは何か


Amazon.co.jp: 平安貴族とは何か 三つの日記で読む実像 (NHK出版新書 707) : 倉本 一宏

2024年のNHK大河ドラマ「光る君へ」の時代考証も務める著者が、知られざる平安貴族の実像を、
藤原道長『御堂関白記』、藤原行成『権記』、藤原実資『小右記』という三つの古記録から複合的に明らかにする本。

~ もくじ ~
はじめに
序章 古記録とは何か
第一部 道長は常に未来を見ていた ―藤原道長「御堂関白記」を読む
 第一章 「自筆本」の価値
 第二章 「一帝二后」成立の裏側
 第三章 書き方や消し方からわかること
 第四章 女(むすめ)の懐妊祈願に決死の参詣
 第五章 権力を恐れない者・伊周
 第六章 常に未来を見据えて
第二部 子孫繁栄のための苦悩 ―藤原行成「権記」を読む
 第七章 赤裸々な記録の意図
 第八章 次期東宮をめぐる苦悩と策謀
 第九章 平安貴族は何の夢を見たか
第三部 共有財産としての日記 ―藤原実資「小右記」を読む
 第十章 日記に見る実資の大望
 第十一章 出世レースに敗れても
 第十二章 「驕れる道長」という虚像
おわりに
参考文献




これで、、、2007年07月13日以降(5952日)、、、
読んだ本   1281冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 323289ページ(1日平均54ページ)
atasinti – 読書メーター



平安時代全般ではなく、来年の大河ドラマの舞台となる藤原道長の時代のみのお話。
複数の日記の内容をあわせてみることで見えてくるものがあるというのはよくわかります。
ただ、あまり目新しい情報はなかったような・・・
時代の覇者藤原道長ではなく、藤原行成や藤原実資を主人公としたアニメやドラマを作ったら意外と面白いかも。
しーゆー。

時をかけるゆとり


時をかけるゆとり (文春文庫) | 朝井 リョウ | Amazon

「桐島、部活やめるってよ」の作者のエッセイ。

~ もくじ ~
年表
学生篇
社会人篇
解説 かなり素敵な世代 光原百合




これで、、、2007年07月13日以降(5943日)、、、
読んだ本   1280冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 323033ページ(1日平均54ページ)
atasinti – 読書メーター



まず“便意”から始まるエッセイ!
面白かったです。
とにかく最初から最後まで面白かったです。
小説家が書くエッセイなので、どこまで真実でどこからノンフィクションかわかりませんが、まぁ、誰が書いてもエッセイなんてそんなものですね。
しーゆー。

賢治と妖精琥珀


Amazon.co.jp: 賢治と妖精琥珀 (集英社文庫) : 平谷 美樹

人智を超える力を帯びた琥珀をめぐる暗闘が始まる!
宮沢賢治がキャラクターとして登場する大正ロマンファンタジー。

~ もくじ ~
第一章 妖精琥珀
第二章 樺太 豊原市
第三章 鈴原平原
第四章 祈り
解説 三田主水




これで、、、2007年07月13日以降(5937日)、、、
読んだ本   1279冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 322762ページ(1日平均54ページ)
atasinti – 読書メーター



面白かったです。
でも主人公が宮沢賢治である必要はまったくなかった気がします。
しーゆー。

日本のコミュニケーションを診る


Amazon.co.jp: 日本のコミュニケーションを診る~遠慮・建前・気疲れ社会 (光文社新書 1272) : パントー・フランチェスコ

心の診察を通じて多くの日本人と向き合ってきたイタリア人精神科医が診る、日本社会のコミュニケーションの本質とは。

~ もくじ ~
まえがき
第1部 「心の痛み」の伝わり方
第2部 日本社会の精神を解剖する
第3部 コミュニケーションのかたちと中身を診る
あとがき
参考文献

~ なるほどな一文 ~
遠慮とは相手に対する純然たる思いやりではなく、己を否定される恐怖から成り立っている。(P57)

~ もうひとつなるほどな一文 ~
ちなみに、日本語の「お節介」に該当する英語はない。お節介の概念自体は「meddling」にあたるだろうが、これは直訳すると「過干渉」である。(P57)

~ もうひとつなるほどな一文 ~
最後に、何度も繰り返すがそもそも文化に根づく慣習や行動自体は一種の財産と解釈でき、それぞれの文化に特有な現象や行動に優劣はつけられない。(P187)




これで、、、2007年07月13日以降(5931日)、、、
読んだ本   1278冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 322466ページ(1日平均54ページ)
atasinti – 読書メーター



日本在住のイタリア人精神科医が日本と彼の母国イタリアを比べながら、どちらがいいとか悪いとかではない、優劣はつけられないといいつつも、日本のコミュニケーションのあり方を病的と言っているのはなんだかなぁという感じ。
そもそもタイトルが「診る」だから病気扱いしている。
でも、生きづらさを感じている日本人が多いのも事実なので、真実に近いのかもしれない。
しーゆー。

リバース


Amazon.co.jp: リバース (講談社文庫) : 湊 かなえ

美味しいコーヒーを淹れる事くらいしかとりえのない主人公、深瀬和久が最近付き合い始めた女性の元にある告白文が届く。
「深瀬和久は人殺しだ」

~ もくじ ~
第一章
第二章
第三章
第四章
第五章
最終章
解説 佳多山大地


~ なるほどな一文 ~
かもしれない、かもしれない、かもしれない。
これといった目的のない日々の中で、この言葉だけは使うまいと、唯一心に決めていたことなのに、頭の中では常にこの六文字が渦を描くように居座っている。(P23)




これで、、、2007年07月13日以降(5925日)、、、
読んだ本   1277冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 322258ページ(1日平均54ページ)
atasinti – 読書メーター



最後の2ページにすべてをひっくり返す強烈な一撃!
そして続きが気になるもやもやした終わり方。
あぁ、これがかなえワールドなのか・・・
しーゆー。

むらさきのスカートの女


むらさきのスカートの女 (朝日文庫) | 今村 夏子 | Amazon

「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性が気になって仕方のない〈わたし〉は、彼女と「ともだち」になるために、自分と同じ職場で彼女が働きだすよう誘導し……。

~ もくじ ~
むらさきのスカートの女
芥川賞受賞記念エッセイ
解説 ルーシー・ノース




これで、、、2007年07月13日以降(5921日)、、、
読んだ本   1276冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 321906ページ(1日平均54ページ)
atasinti – 読書メーター



「むらさきのスカートの女」と呼ばれる女性を執拗に”観察”する主人公の女性の行動は、ほぼストーカーで怖い・・・
「むらさきのスカートの女」も、実は助けられても平気で裏切って逃げてしまう怖い女。
2人の怖い女の物語・・・
それにしても、終わり方がなんとも中途半端で気持ち悪い。
しーゆー。

逆転美人


Amazon.co.jp: 逆転美人 (双葉文庫 ふ 31-03) : 藤崎 翔

飛び抜けた美人であるせいで不幸ばかりの人生を歩むシングルマザーのお話?

~ もくじ ~
逆転美人
追記




これで、、、2007年07月13日以降(5918日)、、、
読んだ本   1275冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 321690ページ(1日平均54ページ)
atasinti – 読書メーター



前半は美人であるせいで不幸ばかりの人生を歩んだというシングルマザーの手記。
なんだよ、その多くは美人だからではなく、性格ブスだから起こったことじゃないか?
それに面白くないぞ・・・
ところが、後半、その手記の嘘が暴かれる追記に入ると、話は俄然、面白くなる。
そして最後に、、、衝撃のトリック!
まさに紙の本ならではのトリック!
凄かった。
思わず全ページ確認してしまった・・・
しーゆー。

スサノヲの正体


スサノヲの正体 (新潮新書) | 関 裕二 | Amazon

アマテラスの弟スサノヲは、天上界では乱暴狼藉を働いて追放される悪玉だが、地上界では八岐大蛇を退治して 人々を助ける善玉になる。そのキャラクターは『古事記』と『日本書紀』とで大きく異なり、研究者の間でしばしば論争となってきた。そんなスサノヲの正体と古代史の真実を暴く。

~ もくじ ~
序章  スサノヲはどこに祀られているか
第一章 なぜ古事記で敬われ、書紀で蔑まれるか
第二章 ヤマト建国の立役者は誰だったのか
第三章 天皇家の祖神はスサノヲなのか
第四章 なぜスサノヲは「抹殺」されたか
終章  甦る縄文の魂とスサノヲ
おわりに




これで、、、2007年07月13日以降(5912日)、、、
読んだ本   1274冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 321338ページ(1日平均54ページ)
atasinti – 読書メーター



これもひとつの説にすぎないのでしょうけれど、とても面白かった。
それにしても、関さんはホントにホントに藤原氏が大きらいなんだなぁ・・・
しーゆー。

レモンと殺人鬼


Amazon.co.jp: レモンと殺人鬼 (宝島社文庫 『このミス』大賞シリーズ) : くわがき あゆ

十年前、洋食屋を営んでいた父親が通り魔に殺されて以来、母親も失踪、それぞれ別の親戚に引き取られ、不遇をかこつ日々を送っていた小林姉妹。
しかし、妹の妃奈が遺体で発見されたことから、運命の輪は再び回りだす。

~ もくじ ~
第一章 死の激痛にのたうつ体を押さえつけ、切り裂く。
第二章 白々と光る刃の先を押し当て、力いっぱい引く。激痛で捻れる顔を見ながら、もっと、もっとと思った。
解説 二転三転四点五転の力技で読者をねじ伏せてくる、一級のサスペンス小説 瀧井朝世




これで、、、2007年07月13日以降(5907日)、、、
読んだ本   1273冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 321146ページ(1日平均54ページ)
atasinti – 読書メーター


どんでん返しのどんでん返しのどんでん返しの・・・・
すごい展開でした。
最後の方はちょっと強引すぎる気も。
しーゆー。