日本経済新聞出版社
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グローバル化人材の育成が必要だ、だから小さい時から英語教育を、というのは、まったく本質をとらえておらず、本当の意味でのグローバル化人材は育たない。
日本とその他の国々の心の持ち方の違いをまず理解しなければ、たんに日本のよさを失って、日本の力を失っていくだけになってしまう。
現在のグローバル化はアメリカ化であり、それは力でねじふせるもので絶えず紛争を起こすことになる。
本当に平和な世界を実現するためには、世界を日本化するグローバル化が必要だ。
そんな流れの本です。
最後の方はかなり極端な話になっていますが、でも私も個人的には今のアメリカ化の流れは、日本の美意識をすべて崩してしまうものであり、争いだらけのつまらない世界へと進んでいくばかりなので、何とか食い止めたいと思っている一人です。
しかし理論的でない日本流を理論的に世界に広げるというのはかなり難しそうです。
~ もくじ ~
はじめに
序章 「グローバル化」の胡散臭さ
第1章 「英語ができても中身がない人」の罠
言語で決まる心
第2章 ぶつかっても謝らない外国人、ぶつかられて謝る日本人
「すみません」の国の美学
第3章 「みっともない」が秩序を守る国
本当はとても大事な”世間体”
第4章 会議で反対意見が述べられない国
文化風土が生む不祥事と寛容さ
第5章 「みっともない」が世界を救う
日本流を世界で活かすために
おわりに
参考文献
~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)
世界を股にかける仕事で活躍できるようになることと、むやみに英語を使い、自己主張や自己アピールをして「アメリカ人風日本人」になることはまったく違う。(P17)
~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)
「効率がよく便利」ということのもつ意味をもっと深く考えなければならない。それによって失われていくものに想像力を働かせる必要がある。(P210)
これで、、、2007年07月13日以降(3300日)、、、
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