非モテの品格

非モテの品格 男にとって「弱さ」とは何か (集英社新書)
杉田 俊介
集英社 (2016-10-14)
売り上げランキング: 6,656

男に生まれてきたことによって生じる息苦しさのようなものを掘り下げていきます。よ~くわかります。
でも、男がどうのこうのという話よりも、後ろの方のケアワーカーとして感じた話の方が心にぐっときました。
ケアする側も実はケアする相手によって助けられているという話は、私自身が自分の子どもが生まれて成長していくにつれて、子どもを育てることによって実は親の方も成長させてもらっていると感じたことに繋がっている気がします。
また痴呆などは「病気」ではなく実は生きていくために身体が選択した状態ではないかという考え方も面白いと思いました。

~ もくじ ~

第一章 男にとって弱さとは何か?
第二章 男のルサンチマンについて -非モテの品格?
第三章 男のケアと子育てについて -そして父になる、男になる
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

つらいものはつらい。淋しいものは淋しい。それらの気持ちに「男らしく」黙って耐えなくてもいいのだ。何もかもを男同士の猥談や冗談のネタにしなくたって、いいんだ。自分の中には、確かに、悲しみも怨恨もある。そのことを抑圧したり、否認したりしなくたっていい。(P114)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

かって二〇世紀は「難民の世紀」と呼ばれたこともあったが、二一世紀の今、グローバルな少子化/ニーズの多面化/医療関連技術の高度化などが進んでいく中、人類は未曽有の<ケアの世紀>へと足を踏み入れたのかもしれない。(P156)

 
 
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book20161102
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