不平等をめぐる戦争

不平等をめぐる戦争 グローバル税制は可能か? (集英社新書)
上村 雄彦
集英社 (2016-10-14)
売り上げランキング: 30,314

ほんの一握りの金持ちや大企業はタックスヘイブンで租税回避をして払うべき税金を合法的に払っておらず、ため込んだお金でマネーゲームをしてさらに私腹を肥やしている。他方、貧しい民衆はまじめに税金を払っても払ってもそれが自分たちの生活をよくするには足りておらず、さらに消費税増税などで税金を払う目に合っている。こうして格差は広がっていく一方である。
そんな格差はなぜ生まれるのかというと、人もモノもグローバルに国を超えてまわっているのに、税法がそれに追いついていないからである。ということで、グローバル税制の推進活動を行っている著者がその仕組みや展望について語ってくれます。EUでのグローバル税制の方向に期待を寄せています。

しかし、アメリカはまったく乗り気ではない。おまけに今度大統領になる人ときたら、アメリカさえよければ他の国のことなんか知ったことじゃないっていうような人だったりするわけで、まだまだ道のりは遠いようです。
またアメリカべったりの日本も腰が重いようです。

タックスヘイブンに埋まる大金に税金をかけることができる日はくるのか。

~ もくじ ~

はじめに
第一章 パナマ文書の衝撃
第二章 富の偏在を可視化すること
第三章 グローバル・タックスの可能性
第四章 グローバル・タックス実現のためのステップ
第五章 政治と現実を動かすために
第六章 グローバル・ガヴァナンス -EUの夢
おわりに 不平等と闘う人々
あとがき
参考文献

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3410日)、、、
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