剣と紅

剣と紅 戦国の女領主・井伊直虎 (文春文庫)
高殿 円
文藝春秋 (2015-05-08)
売り上げランキング: 31,127

2017年の大河ドラマの主人公、井伊直虎の生涯を題材にした歴史小説。
ドロドロしていて中々面白い!
これは、来年の大河ドラマでどのように描かれるのか楽しみだ。

~ もくじ ~

序章
一 伊井谷の小法師
二 生涯、飾らぬ
三 伊那の青葉
四 金の日陽、銀の月
五 まさに騎虎せん
六 紅いくさ
最終章 剣と紅
開設 末國善己

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3355日)、、、
読んだ本   747冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 178802ページ(1日平均53ページ)

book20160917
atasintiさんの読書メーター
 

ローマはなぜ滅んだか

ローマはなぜ滅んだか (講談社現代新書)
弓削 達
講談社
売り上げランキング: 175,973

古代ローマ帝国の栄枯盛衰。
古代ローマ帝国がどのような構造でどのような経済でどのような人々がいてどのような国であったのかがよくわかります。
でも「なぜ滅んだのか」というタイトルには結局答えていないような・・・
 
~ もくじ ~

序 「ローマ」はなぜ滅んだか」となぜ問うのか
1 ローマ帝国の繁栄とは何か
2 道路網の整備
3 ローマ帝国の経済構造
4 経済大国ローマの実体
5 爛熟した文明の経済的基礎
6 悪徳・不正・浪費・奢侈・美食
7 性解放・女性解放・知性と教養と文化
8 ローマ帝国の衰退とは何か
9 第三世界(「周辺」)への評価の岐れ道
10 ローマはなぜ滅んだか
あとがき
参考文献
略年表
索引

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3351日)、、、
読んだ本   746冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 178355ページ(1日平均53ページ)

book20160913
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感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか

感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか (集英社新書)
堀内 進之介
集英社 (2016-07-15)
売り上げランキング: 6,664

小泉劇場もネットの炎上も理性による判断はそこにはなく感情的に動員されてしまっています。
なぜそのようなことが起きるのか、ということをあれこれ考える本なのですが、はじめにとあとがきだけでよかった気が、、、
その間はあれやこれや言葉のお遊びを聞かされ続ける退屈さが・・・
ん?
そんな風に感じてしまうということは私も理性で考えることを忘れてしまっているためなのか???

えっ?
この本を手にした時点でおまえはもう釣られていたのだって?
  
~ もくじ ~

はじめに
第一章 自分で決められる? 感情で釣られる人々
第二章 マーケティングの中の「自分らしさ」
第三章 感じる政治
第四章 私たちはどういう社会を生きているのか
第五章 自分自身を知る(釣る)ために
あとがき
読書案内 参考文献にかえて

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

よくあることだが、「意識の高い」人は「できる」人とはかぎらない。むしろ「意識が高い」ことをアピールしようとする人にかぎって、それだけで精一杯で、「意識だけが高く」中身がない、残念な状態に置かれていることがある。(P34)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

重大な社会問題は山積している。にもかかわらず、真剣に省みられるべき多くの問題が、いつの間にか局在化し、矮小化されて、視野と記憶の外へと追いやられている。ここの社会問題も深刻だが、物事の優先順位をつけることなく、個別の問題に一喜一憂しては、それを端から忘れて行く、このような現状こそ、もっとも深刻な社会問題なのではないか。(P217)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3345日)、、、
読んだ本   745冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 178113ページ(1日平均53ページ)

book20160907
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真田と「忍者」

真田と「忍者」 (講談社+α文庫)
加来 耕三
講談社
売り上げランキング: 23,737

NHK大河ドラマ「真田丸」もいよいよ佳境。
ここら辺りで真田関連の本でも読んでおきますか。
ということで、数ある真田関連本の中で「忍者」という言葉に惹かれてこの本を読んでみたものの、忍者についての記述はほんのちょっとだけで、真田三代に関する著者の個人的な説と意見が書かれたものにすぎない。
でも、真贋のほどはともかく、それなりに面白かったのでよしとします。

~ もくじ ~

はじめに ”真田十勇士”解体新書
第一章 山本勘助のモデルこそ、真田幸隆
第二章 武田信玄の愛弟子・真田昌幸
第三章 「表裏比興の者」の正体
第四章 信繁と大坂の陣

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3342日)、、、
読んだ本   744冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 177873ページ(1日平均53ページ)

book20160904
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生殖医療の衝撃

生殖医療の衝撃 (講談社現代新書)
石原 理
講談社
売り上げランキング: 5,314

生殖医療の変遷と技術、それに日本がどうかかわってきたのか、世界はどこへ行こうとしているのか、今後何が解決して何が問題になるのか、よくわかります。
人は神の領域に踏みこもうとしているのか・・・
ちょっとワクワクする。
 
~ もくじ ~

はじめに
プロローグ すべてはその日から始まった!
第1章 ”世界”を変えた3つの技術革新
第2章 精子バンクという「お仕事」
第3章 卵子を求める女性たち、卵子を預ける女性たち
第4章 男でもなく、女でもなく
第5章 ある性同一性障害者の告白
第6章 革命前夜
第7章 遺伝子のポリティクス
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

つまり、私たちが、「遺伝子」のことを考えるとき、先ほどのべた「遺伝子解析全面拒絶」も、「遺伝子至上主義、原理主義」も、あまりにナイーブすぎて、もはやお話にならないほど時代は変わっている。「遺伝子解析」は、日常化しようとしているのだ。(P193)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

一般論で言うと、一定の機能を果たしている現状を変更するためには、現在の状況の問題点が何なのかを明確にすること(正確な現状認識)、そして、変更することによる利益と不利益を整理すること(利害得失の冷静な判断)がまず必要になる。ここに感情論や利益誘導が重なると、ろくなことにならないのは、いずこの世界でも同様である。(P195)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3339日)、、、
読んだ本   743冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 177564ページ(1日平均53ページ)

book20160901
atasintiさんの読書メーター
 

2016年8月の読書のまとめ

2016年8月はなんとか目標の2000ページを超過。
2か月連続!

2016年8月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:2152ページ
ナイス数:0ナイス

東京オリンピック 「問題」の核心は何か (集英社新書)東京オリンピック 「問題」の核心は何か (集英社新書)
読了日:8月27日 著者:小川勝
脳が壊れた (新潮新書)脳が壊れた (新潮新書)
読了日:8月24日 著者:鈴木大介
ゴジラとエヴァンゲリオン (新潮新書)ゴジラとエヴァンゲリオン (新潮新書)
読了日:8月19日 著者:長山靖生
パナマ文書 : 「タックスヘイブン狩り」の衝撃が世界と日本を襲うパナマ文書 : 「タックスヘイブン狩り」の衝撃が世界と日本を襲う
読了日:8月16日 著者:渡邉哲也
学校では教えてくれない衝撃の日本史 (宝島SUGOI文庫)学校では教えてくれない衝撃の日本史 (宝島SUGOI文庫)
読了日:8月14日 著者:「歴史の真相」研究会
さよならインターネット - まもなく消えるその「輪郭」について (中公新書ラクレ 560)さよならインターネット – まもなく消えるその「輪郭」について (中公新書ラクレ 560)
読了日:8月11日 著者:家入一真
ウソはバレる―――「定説」が通用しない時代の新しいマーケティングウソはバレる―――「定説」が通用しない時代の新しいマーケティング
読了日:8月10日 著者:イタマール・サイモンソン,エマニュエル・ローゼン
学校では教えてくれない本当の日本史 (宝島SUGOI文庫)学校では教えてくれない本当の日本史 (宝島SUGOI文庫)
読了日:8月4日 著者:「歴史の真相」研究会

読書メーター
book201608-1
 
 
ここ2年間の読書量の推移

book201608-2
book201608-3
 
 
読書メーターに登録した2007/7以降の月別1日当たりの平均読書ページ数

book201608-4
 

東京オリンピック 「問題」の核心は何か

東京オリンピック 「問題」の核心は何か (集英社新書)
小川 勝
集英社 (2016-08-17)
売り上げランキング: 4,147

オリンピックはオリンピック憲章からかけ離れた方向へと向かっています。
そしてそれはオリンピック委員会だけでなく、マスコミも含めて大いなる間違いを犯しています。
東京オリンピックのごたごたの根本原因はそこにあるわけです。
結果として経済効果があるにしても、オリンピック開催の目的に経済効果を上げることがそもそも間違いなのです。
東京オリンピックはいかにして少ない予算で大きな見せ場を作ることができるか、あと4年、そこをもっともっと突き詰めてほしいと思います。
そのためには勘違いの根源である今の東京オリンピック・パラリンピック競技大会組織委員会の委員の方々、とくに会長には辞めてもらった方がいいと思うわけですが・・・
 
~ もくじ ~

序 章 一九六四年の光と、二〇二〇年の影
第一章 オリンピックは「開催国のために行う大会」ではない
第二章 オリンピックは「国同士の争い」ではない
第三章 オリンピックに「経済効果」を求めてはならない
終 章 オリンピックの理念は「勝敗」ではない
【資料】2020年東京オリンピック競技大会・東京パラリンピック競技大会の準備及び運営に関する施策の推進を図るための基本方針
参考文献
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

勝利は素晴らしいものだが、スポーツにおいて最も価値のあるものではない。勝利以上に価値があるのは、先週の個人的な成長であり、精神の深まりである。そしてもちろんフェアネスの遂行である。つまりスポーツにおいては、強いだけでは不十分なのだ。勝利は二の次ということではない。勝利だけだは不十分ということである。(P84)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

大ざっぱに言えば「代表チームはブームを作る。国内リーグが文化を作る」と言っていいだろう。
文化になるには、人々による歴史の共有と、地域性が重要になる。(P150)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3334日)、、、
読んだ本   742冊 (1日平均0.22冊)
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book20160827
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脳が壊れた

脳が壊れた (新潮新書)
脳が壊れた (新潮新書)

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鈴木 大介
新潮社
売り上げランキング: 37

41歳で脳梗塞になり、回復したもののその後軽度の高次脳機能障害が残ってしまった著者が、自分のリハビリ生活および高次脳の症状がどのようなものであったかを綴っています。
重度の後遺症が残った場合はもちろん辛いことになりますが、軽度の場合には脳の一部を損傷しているということがはたから見てわからないため、理解してもらえないという辛さもあるということがよくわかります。

他人事ではありません。
いつ自分も同じような事態に陥るかわかりません。
いままでできたことができなくなった自分にイライラするのではなく、そんな自分を楽しんでその後を生きることができたらいいなと思いますが、なかなかそうはいかないでしょうね。

また、まわりにこの本に書かれているような事象に近い人がいたら、もしかしたら高次脳かもということで接し方を見直した方がよいかもしれません。どう接してほしいかもこの本に書いてあります。

~ もくじ ~

まえがき
第1章 どうやら脳がまずいことになったようだ
第2章 排便紳士と全裸の義母
第3章 リハビリは感動の嵐だった
第4章 リハビリ医療のポテンシャル
第5章 「小学生脳」の持ち主として暮らす
第6章 感情が暴走して止まらない
第7章 本当の地獄は退院後にあった
第8章 原因は僕自身だった
第9章 性格と身体を変えることにした
第10章 生きていく上での応援団を考える
鈴木妻から読者のみなさんへ
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

「やればやっただけ回復する。」回復しない障害もあるが、諦めた瞬間に一切回復はしなくなる。諦めない限り、回復の可能性はある。これがリハビリの基本精神だ。(P60)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

孤独と混乱の中にある生活困窮者や貧困者には、この「認知のズレ」が共通して存在する。ならば彼ら彼女らに必要なのは、いち早く生産の現場に戻そうとする就業支援ではなく、医療的ケアではないか。それも精神科領域ではなく、僕の受けているようなリハビリテーション医療なのではないか。(P82)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3331日)、、、
読んだ本   741冊 (1日平均0.22冊)
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book20160822
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ゴジラとエヴァンゲリオン

ゴジラとエヴァンゲリオン (新潮新書)
長山 靖生
新潮社
売り上げランキング: 2,337

ゴジラ(と言ってもシリーズ化され正義の味方となったゴジラではなく、初代の人類にとって恐怖の対象であるゴジラ)とエヴァンゲリオンが好きな著者が、ゴジラとエヴァンゲリオンについての個人的な解釈と個人的な想いを綴った本。
そんなわけで、ゴジラ(と言ってもシリーズ化され正義の味方となったゴジラではなく、初代の人類にとって恐怖の対象であるゴジラ、えっ? しつこいって?)とエヴァンゲリオンが好きな人が読むと、「そうそう、その通り」という箇所だけではなく、「いやいや、それはちょっと違うんじゃないの?」という箇所ももちろんあるわけですが、それはそれで楽しんで読めるわけです。
そして、シン・ゴジラがああなったわけですね、わかります!
 
~ もくじ ~

はじめに ゴジラとエヴァは私たちに何をもたらしたのか
第一章 ゴジラ 核と敗戦の怪獣
第二章 増殖する怪獣 スター化するゴジラ
第三章 エヴァンゲリオン ロボット・人造人間・オタクの物語
第四章 再構築されるエヴァ 錬金術・終末論・庵野秀明の作家性
第五章 ゴジラとエヴァ その反復と再生
おわりに シンであるほうへ 蘇る怪獣と無在原点
あとがき
主要参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

視聴者は新しい驚きを求めるが、といってまったく未知のものには反応しない。驚く前に戸惑い、楽しむ前に遠退いてしまいかねない。作り手は需要者が楽しめるような「分かるようでいて謎めいている」「新しさを感じさせるが、意味が感じ取れる」ラインを探らねばならない。それがオタク的知のありようであり、日本的な創作方法だった。(P175)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3326日)、、、
読んだ本   740冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 176825ページ(1日平均53ページ)

book20160819
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パナマ文書

パナマ文書 : 「タックスヘイブン狩り」の衝撃が世界と日本を襲う
渡邉哲也
徳間書店
売り上げランキング: 11,466

パナマ文書の分析が今後進むにつれて、何が明確になり、何が変わるのか、どんなところにどのような影響があるのか、とてもわかりやすいです。
まだまだ分析はこれからなので、あくまでもこうなるであろうという予測です。
日本の企業や資産家が日本にきちんと税金を払えば、消費税なんか増税しなくてもいいはず?
ただ、この本に書いてあるような「明るい未来」が本当にくるのかどうかはちょっと怪しいかも。
 
~ もくじ ~

はじめに
第1章 パナマ文書の衝撃
第2章 世界で「タックスヘイブン狩り」が始まる
第3章 パナマ文書で激変する世界情勢
第4章 パナマ文書が暴く「日本の闇」と企業の関係
第5章 日本はパナマ文書をいかに活用すべきか
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

テロ3法を含め、日本政府は国際的なテロ規制とマネーロンダリングなどへの対処が遅れていると国際社会から批判を受けてきた。これは民主党政権化での政治的空白と東日本大震災などによる遅れが主要因であるが、日本のメディアがほとんど報じてこなかったことによる国民の認知不足も大きな要因なのだろう。(P191)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

しかし、お金が優先順位の最初に来る人がいるのも事実であり、そのような人たちがただ乗り屋になって、世界を荒らしているのも現実なのだろう。それがいわゆる国境のない世界を主導してきた人たち「グローバリストとグローバリズム」の正体だったのであろう。(P204)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3323日)、、、
読んだ本   739冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 176617ページ(1日平均53ページ)

book20160816
atasintiさんの読書メーター