感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか

感情で釣られる人々 なぜ理性は負け続けるのか (集英社新書)
堀内 進之介
集英社 (2016-07-15)
売り上げランキング: 6,664

小泉劇場もネットの炎上も理性による判断はそこにはなく感情的に動員されてしまっています。
なぜそのようなことが起きるのか、ということをあれこれ考える本なのですが、はじめにとあとがきだけでよかった気が、、、
その間はあれやこれや言葉のお遊びを聞かされ続ける退屈さが・・・
ん?
そんな風に感じてしまうということは私も理性で考えることを忘れてしまっているためなのか???

えっ?
この本を手にした時点でおまえはもう釣られていたのだって?
  
~ もくじ ~

はじめに
第一章 自分で決められる? 感情で釣られる人々
第二章 マーケティングの中の「自分らしさ」
第三章 感じる政治
第四章 私たちはどういう社会を生きているのか
第五章 自分自身を知る(釣る)ために
あとがき
読書案内 参考文献にかえて

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

よくあることだが、「意識の高い」人は「できる」人とはかぎらない。むしろ「意識が高い」ことをアピールしようとする人にかぎって、それだけで精一杯で、「意識だけが高く」中身がない、残念な状態に置かれていることがある。(P34)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

重大な社会問題は山積している。にもかかわらず、真剣に省みられるべき多くの問題が、いつの間にか局在化し、矮小化されて、視野と記憶の外へと追いやられている。ここの社会問題も深刻だが、物事の優先順位をつけることなく、個別の問題に一喜一憂しては、それを端から忘れて行く、このような現状こそ、もっとも深刻な社会問題なのではないか。(P217)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3345日)、、、
読んだ本   745冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 178113ページ(1日平均53ページ)

book20160907
atasintiさんの読書メーター