ATプロトコルのロードマップ

分散型プロトコルのATプロトコルのロードマップが発表されました。
2023 Protocol Roadmap | AT Protocol Google翻訳による日本語化ページ(以降の日本語訳は下記よりコピーしたものです。)
2023 年のプロトコル ロードマップ | ATプロトコル

We are pushing towards federation on the production network early next year (2024), if development continues as planned.

開発が計画通りに続けば、来年 (2024 年) 初めに実稼働ネットワークでのフェデレーションを実現することに向けて推進しています。

来年の早いうちに「連合」が正式にリリースされることになりそうです。
ワクワク!

連合に向けて現在優先的に取り組んでいる課題が以下とのこと。
・Account Migration(アカウントの移行)
・Auth refactor(認証リファクタリング)
・Repo Event Stream (Firehose) Iteration(リポジトリ イベント ストリーム (Firehose) の反復)
・Third-party Labeling(サードパーティのラベル付け)
・Account Status Propagation(アカウント ステータスの伝達)
・Refactor Moderation Actions(モデレーション アクションのリファクタリング)
・Legacy Record Cleanup(レガシー レコードのクリーンアップ)

Legacy Record Cleanupは、連合を前に過去のレコードを一括削除する機能を設けようとしている?

連合に向けた運用上の変更として以下が挙げられています。
・Multiple PDS instances(複数の PDS インスタンス)
The Bluesky PDS (bsky.social) is currently a monolithic PostgreSQL database with over a million hosted repositories. We will be splitting accounts across multiple instances, using the protocol itself to help with scaling. Depending on details, this will probably not be very visible to end users or client developers, but will impact firehose consumers and some developers.

Bluesky PDS ( bsky.social) は現在、100 万を超えるホストされたリポジトリを持つモノリシック PostgreSQL データベースです。スケーリングを支援するプロトコル自体を使用して、複数のインスタンスにアカウントを分割します。詳細にもよりますが、これはエンド ユーザーやクライアント開発者にはあまり目立ちませんが、Firehose の利用者と一部の開発者には影響を及ぼします。
bsky.socialを複数のインスタンスに分割するのですね!!!
Sandboxに参加した際のイメージでは、ローカルと連合が分かれているActivityPubと異なり、ATプロトコルでは利用者が自分や相手がどのインスタンスに属しているのかはまったく気にすることがなかったので、利用者には影響がないと思われます。

・BGS Firehose
Most folks currently subscribe to the firehose coming from the bsky.social PDS directly. We have had a BGS instance running in production for some time, but it has not been promoted and has had occasional downtime. With the move to multiple PDSes, it will still technically be possible to subscribe to multiple individual PDS feeds, but most folks will want to shift to the unified BGS feed instead. This will involve a change in hostname, and the sequence numbers will be different.

現在、ほとんどの人が PDS bsky.socialから直接 Firehose を購読しています。しばらくの間、実稼働環境で BGS インスタンスを実行していましたが、昇格されておらず、時折ダウンタイムが発生していました。複数の PDS への移行により、技術的には引き続き複数の個別の PDS フィードを購読することが可能ですが、ほとんどの人は代わりに統合された BGS フィードへの移行を希望するでしょう。これにはホスト名の変更が伴い、シーケンス番号も異なります。

以下は詳細はここでは省略します。
・Possible bulk did:plc updates(一括did:plc更新の可能性)
・Search updates(検索の更新)
・Spam mitigation systems(スパム軽減システム)
・Network Growth Control(ネットワークの成長制御)

連合化を優先しているので優先順位が下がりますが、その先の機能リリースとして以下が挙げられていました。
・Private content and messaging (DMs)
 いわゆるダイレクトメッセージ。
・Record versioning(レコードのバージョン管理)
 レコードの編集とバージョン管理。
・Floating point numbers(浮動小数点)
・Static CAR file repository hosting(静的 CAR ファイル リポジトリ ホスティング)

今回、上記ロードマップとは別に以下の記事も発表されました。
Building on the AT Protocol | AT Protocol
Google翻訳による日本語化ページ
AT プロトコルに基づく構築 | ATプロトコル

サードパーティ開発者は以下を自由に作ってね、ということのようです。
・フィードジェネレーター
・ボット
・Blueskyのクライアント

サードパーティクライアントについて正式に認められた感じですね。

さらに将来こんなものがATプロトコル上で動くことを期待していますということで、以下があげられていました。
フォーラム
写真中心のプラットフォーム
長文執筆などのアプリ

以上、ATプロトコルのロードマップその他についてでした。


~ 追記 ~ (2023.10.14 13:30)
bsky.socialを複数のインスタンスに分割というのは、データーベースの分割の話で、サーバーを分割するわけではないんじゃないかという話がありました。
なるほど、クライアント開発者には影響がないが、Firehose の利用者と一部の開発者には影響があるというのは、そういうことなんですね。
クライアントと「Firesky」のようなFirehoseは、別々の所からデータをとっていたんですね。ちょっとびっくり。

そうか、クライアントはPDS ⇒ BGSで収集 ⇒ AppViewで整形されたデータを使っているが、FirehoseはPDSのデータベースのデータを使っているということですね。
それが連合に向けた次の項目の BGS Firehose の話につながってくるわけですね。
少し理解できました。


~ マイ関連エントリー (Bluesky関連)~
TOKIMEKI Blueskyがカスタムリンクに対応 (2023.10.11)
BlueskyのATプロトコルとMastodon,MisskeyなどのActivityPubプロトコルを繋ぐatproto.brid.gy (2023.10.1)
Blueskyのレート制限追加、PDS V3配布、他 (2023.9.16)
BlueskyのAdult Contentの表示設定が一律Hideに書き換えられていた (2023.9.9)
BlueskyのHomeに表示するReplyの設定が追加されていた (2023.9.9)
BlueskyのReplyの表示順変更 (2023.9.8)
Blueskyの連合テスト環境SandboxのFollowing Feedが空っぽになった (2023.9.7)
BlueskyのWebクライアントKlearskyが過去日時指定の投稿に対応 (2023.9.6)
TOKIMEKI Blueskyのデザイン変更 (2023.9.4)
『Blueskyのブロックに穴』は現在は解決済でした (2023.8.24)
Blueskyのfeedbackに対して1ヶ月たって返信があった (2023.8.23)
TOKIMEKI BlueskyがDECK表示の複数アカウントに対応 (2023.8.22)
Sandboxに別PDSでも参加 (2023.8.19)
Sandboxシーズン2に参加 (2023.8.18)
Blueskyの公式クライアントがセルフラベリングに対応 (2023.8.16)
Blueskyの非公式WebクライアントKlearskyがセルフラベリングに対応 (2023.8.15)
Blueskyの非公式WebクライアントTOKIMEKI BlueskyのNSFWボタン⇒警告ボタンに。 (2023.8.12)
Blueskyの非公式WebクライアントTOKIMEKI BlueskyにNSFWボタンが追加された (2023.8.12)
SandboxのBluesky連合テスト環境のリセットが行われた (2023.8.11)
明日7:00にSandboxのBluesky連合テスト環境のリセットが行われる予定 (2023.8.10)
BluemotionでBlueskyに動画を投稿 (2023.8.9)
BlueskyはPDSが消えても過去の投稿やプロフィールは残る (2023.8.1)
お空が落ちた朝 (2023.7.31)
Blueskyのブロックに穴 (2023.7.23)
※量が多くなったので、上記より前のエントリーについては省略します。
 上記より前のエントリーへのリンクは上記2023.7.23のエントリーにて見ることができます。



日々進化するBlueskyを経験できるのは、とても楽しい経験です。
本エントリーは「Blueskyなんて簡単さ、なんて噓さ。」とのW投稿です。
しーゆー。

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