天皇とは何か

天皇とは何か (宝島社新書)
井沢 元彦 島田 裕巳
宝島社
売り上げランキング: 6,525

日本人にとって、あなたにとって、私にとって、天皇とは何か、
を考えるヒントは載っていますが、結論は書いていません。
みんなで考えようということですね。
イギリスの王家などとの違いについてはよくわかります。

~ もくじ ~

はじめに
第1章 天皇とは何が特別なのか -天皇の特異性
第2章 天皇はどこからやってきたのか -天皇の来歴
第3章 天皇はどう変わってきたか? -天皇の歴史的変遷
第4章 天皇家の行く先は -天皇のこれから
巻末資料
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「古い」というと、進化していないようにも聞こえますが、私は古いイコール悪い、とは思っていません。日本では、古き良きものが保存されている、ということだと思います。(P56)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

私たちが歴史を学ぶとは、それを通して、日本人とは何か、民族の個性とは何かを読み取ることなのだと思います。単に事実の順序を知るだけでなく、そういう姿勢で事実と向き合うことが、本筋なのではないかと私は思います。
しかし、学校教育でも、こういう視点がなおざりにされてしまっていると思います。(P171)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2055日)、、、
読んだ本   418冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 95845ページ (1日平均46ページ)

book20130225
読書メーター – atasinti

現代語訳 般若心経

現代語訳 般若心経 (ちくま新書 (615))
玄侑 宗久
筑摩書房
売り上げランキング: 2,482

口語体で話しかけるように書かれた、とっても読みやすい般若心経の現代語訳です。
「分かりやすい」ではなく「読みやすい」と書きましたが、ココは重要な点です(笑
結局のところ、頭の中をぐるぐるぐるぐる堂々巡り、、、
わかったようなわからないような、やっぱりわからない、、、

ただ、角が生えた女性のお面の「般若」と、般若心経の「般若」は、まったく異なるものだということはよーくわかります。

また、アインシュタインの物理学とか、量子力学にも通じるところがあるというのは中々面白い。

それにしても、「全てが”空”である」というのが仏教の教えの根本であるにもかかわらず、多くの寺院は信者から金を巻き上げて次々と金ぴかの建物を建てているというのは、まったく理解に苦しみます。

あっ、そんなことを文章に書いたりするから「苦しむ」ことになるんでしたっけね。(^^;

しかし、読めば読むほど、そんな、悟りを開いた人生って、果たして「楽しい」のだろうかと疑問に思えてきました。

そういえば「アノクタラサンミャクサンボダイ」と唱えて変身していたレインボーマンは悟りを開いていたのだろうか・・・

~ もくじ ~

はじめに
一、「般若心経」(大本)の訳
二、「般若心経」(小本)の訳
三、「般若心経」(小本)の書き下し
般若心経全文
般若心経のよみ方
絵心経
解題
あとがき
図版クレジット一覧

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

宇宙の総エネルギーは常に一定だと、アインシュタインは云いましたが、その観点からすれば、私という五蘊の変化は、宇宙全体にも何らかの影響を与えているはずです。
むろん逆もまた真です。(P55)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

タメになった、などと思っているうちはまだまだ「般若波羅蜜多」には程遠いということです。(P156)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2052日)、、、
読んだ本   4176冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 95622ページ (1日平均46ページ)

book20130221
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独立国家のつくりかた

独立国家のつくりかた (講談社現代新書)
坂口 恭平
講談社
売り上げランキング: 1,474

路上生活者の家に「家」の本来の姿を見た、という発想はとても面白い。
この本の作者はとても頭がよく、そして行動力もある人のようです。

ただ、この本は・・・・

文章のそこらじゅうから、「僕は頭がいいから考える。みんなは考えないバカだ」という鼻持ちならない「匂い」が染み出てくる。。。
大半は、論理をこねくり回しているだけだったり、言葉の遊びだったり、、、
でも作者は自分の論理に酔っている、自分の言葉に酔っている。
読み進めるほどに、「僕はなんて頭がいいんだ!」とほくそ笑みながら書きすすめている作者の姿が目に浮かんでしまう。

言いたいことは正しいことだと思うだけに、
斬新な発想はすばらしいだけに、
その本から染み出る「匂い」がちょっと残念。

と、私もちょっと言葉遊びをしてみた。

~ もくじ ~

まえがき
プロローグ ドブ川の冒険
第1章 そこにはすでに無限のレイヤーがある
第2章 プライベートとパブリックのあいだ
第3章 態度を示せ、交易せよ
第4章 創造の方法論、あるいは人間機械論
終 章 そして0円戦争へ
エピローグ 僕たちは一人ではない
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

歩き方を変える。視点を変える。思考を変える。
それだけで世界は一変するのである。自分に無数の「生」の可能性があることを知る。(P19)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

情報は裸にしても警察には捕まらない。どんどん脱がせていこう。(P131)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2049日)、、、
読んだ本   416冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 95401ページ (1日平均46ページ)

book20130219
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ネット右翼の矛盾

ネット右翼の矛盾 憂国が招く「亡国」 (宝島社新書)
やまもと いちろう 中川 淳一郎 安田 浩一
宝島社
売り上げランキング: 4,478

ネット右翼(略してネトウヨと呼ばれることもある)の方々がどんな思想を持っていて、どんなことを考え、どんな行動を行うのか、ということについて、彼らの「標的」になっている3人の著者がそれぞれの立場で解説。
「標的」になっている人が書いた本であるということを念頭に読む必要があり、多少誇張はされているようですが、おそらくほとんどは実態に近いのではないでしょうか。
もっとも、最終章の座談会で、3人でよってたかって、ネトウヨはバカだ、アホだといっている様は、ネトウヨといっしょではないかという気が。。。

やべぇ、こんな本を紹介したら、このブログや私もネトウヨの方々の標的になっちゃう?
いやいや、さ・す・がに、ネット上でも社会的にも、まったく影響力のないこのブログや私が書いたことに対して、貴重な時間を費やすほど「暇」ではないでしょう。。。

~ もくじ ~

第1章 ネット右翼のリアル 安田浩一
第2章 弱者のツール 山本一郎
第3章 メディアの反日陰謀論 中川淳一郎
第4章 ネット右翼の正体

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

期待もせず、失望もしない。理想を掲げず、現実の私たちとネットを通じて向かい合う思想こそ、今の日本に必要とされている装置なのではないだろうか。(P101)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

あまり世の中というものは、複雑なものでもなく、人間は金が欲しく、モテたく、おいしいものを食べたいと考える動物である。(P166)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2045日)、、、
読んだ本   415冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 95177ページ (1日平均46ページ)

book20130214
読書メーター – atasinti

デフレ化するセックス

デフレ化するセックス (宝島社新書)
中村 淳彦
宝島社
売り上げランキング: 2,732

ワーキングプワな女性が増加しており、セックス産業に片足を突っ込まないと生きていけない女性が増えている一方で、
お金に困っているわけではない普通の女性が、会社に就職するのと同じ感覚や割のいいアルバイトという感覚で普通にセックス産業に流れていることで、採用のレベルが上がり、見た目や育ちがよくなかったりすると、セックス産業にさえ入るのが難しくなっているという現実。
女性にとって経済的に行き詰ったときの最後の手段ではなくなってしまっている。
この先どこへいくのだろうか。

~ もくじ ~

はじめに
序章  女子大生と貧困
     3人に1人が売春予備軍
第1章 副業としてのセックス
     貧困ライン8万5000円
第2章 風俗志願者が増え続ける理由
     採用率30パーセント
第3章 個人売春の現在
     援交目的が9割
第4章 セックス市場の価格相場
     都心と地方の価格差1.6倍
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

99年頃を頂点に市場が降下したのは、規制が厳しくなったのに加えて、インターネットによって女性の裸が珍しくなくなって価値が薄れて、若い世代を中心に裸にお金を払わない層が登場。それに加えて、男性たちの所得が総じて減少したことが理由に挙げられる。(P191)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

結婚もせず、働いても貧困相当の生活で、将来が明るくなる気配はない。唯一の武器だった裸やセックスも、もはや誰も買ってくれなくなる日も近い。女性たちはカラダを売るという選択以外の、まったく別の道を考えなければならない分岐点に立っているのだ。(P221)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2041日)、、、
読んだ本   414冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 94970ページ (1日平均46ページ)

book20130211
読書メーター – atasinti

ユーロの正体

ユーロの正体 通貨がわかれば、世界が読める (幻冬舎新書)
安達 誠司
幻冬舎
売り上げランキング: 35,833

ユーロの歴史、ユーロの構造、そしてユーロ危機とはどういうものなのか、ということが良くわかりました。
「消費税増税しないと日本もギリシャのように財政破綻を起こしてしまう」というのが、増税するための全くの嘘八百であることがよーくわかります。

~ もくじ ~

はじめに
プロローグ なぜユーロ危機はいっこうに解決しないのか
第一章 ユーロはこうして苦難を乗り越え、成立した
第二章 ユーロが失敗することはEMS時代にわかっていた!
第三章 ユーロの正体を経済学から読み解く
第四章 ユーロ危機の正体
第五章 ユーロは今後どうなるのか
第六章 日本が危機に巻き込まれるとき
エピローグ 日本が真にユーロに学ぶべきこと

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

ともかく「はじめに統一通貨投入ありき」という強引な手続きの影響が、いまになって顕著にあらわれ、ユーロ危機の混迷を深めています。(P16)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

結論を言うと、「日本が今回のユーロ危機から真に学ばなければいけないこと」は、「日本がギリシャ化する前に、消費税を上げて財政再建しなければならない」という現在の日本政府の考え方が、明確な誤りであるということです。(P25)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2039日)、、、
読んだ本   413冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 94749ページ (1日平均46ページ)

book20130207
読書メーター – atasinti

サイバー時代の戦争

サイバー時代の戦争 (岩波新書)
谷口 長世
岩波書店
売り上げランキング: 131,103

サイバー時代の今日の戦争の実態について、とてもよくわかります。
作者は世界の戦場や遠隔の作戦本部などを駆け巡ってそれらを調べてきています。
ロボット兵器そのものだけに焦点を当てたものではなく、それを含むシステムの全体像に迫ります。
そして、よくある、ただ脅威を煽るものでもありません。

そうは言っても、まだまだ隠されていることも多く、ココに語られている以上の進化が密かに進んでいる可能性もあります。

無人攻撃機というと、遠隔で操作していると思いきや、すでに自分で判断して攻撃するところまできている。
((((;゚Д゚))

こうした複雑にサイバー化された戦争の網の中に日本もじわじわと組み込まれて行っている。
それは軍隊に限らない。各種産業と密接に絡んでいる。
そしてその裏には、やはりアメリカの資産家やグローバル企業の影が。。。
(´・ω・`)

~ もくじ ~

はじめに
第1章 サーバー戦争最前線
第2章 ロボットと透明戦争
第3章 アフガン・サイバー戦争の旅
第4章 透明な新国際秩序
第5章 日本ならではの道
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

ハッカーたちは決して悪い連中じゃありませんよ。だって、彼らはわれわれに仕事を与えてくれるもの!(P38)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

(便利になっていい)という思いと、(なんかへんだ)という思いが半々の暮らしになっていくのではないだろうか。すっきりと「便利だ」と喜べないのは、この「便利さ」の価値感の決定がサイバー社会のこちら側になくて、つかみどころのない向こう側任せになってしまっている点に言いようのない不満があるからだとおもう。(P180)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2032日)、、、
読んだ本   412冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 94516ページ (1日平均46ページ)

book20130202
読書メーター – atasinti

2013年1月の読書のまとめ

目標の月2,000ページにはほど遠い1月の読書量。
(´・ω・`)

2013年1月の読書メーター
読んだ本の数:8冊
読んだページ数:1665ページ
ナイス数:0ナイス

フェイスブックが危ない (文春新書)フェイスブックが危ない (文春新書)
読了日:1月30日 著者:守屋 英一
「心の時代」にモノを売る方法    変わりゆく消費者の欲求とビジネスの未来 (角川oneテーマ21)「心の時代」にモノを売る方法 変わりゆく消費者の欲求とビジネスの未来 (角川oneテーマ21)
読了日:1月25日 著者:小阪 裕司
年収150万円で僕らは自由に生きていく (星海社新書)年収150万円で僕らは自由に生きていく (星海社新書)
読了日:1月23日 著者:イケダ ハヤト
アメリカが劣化した本当の理由 (新潮新書)アメリカが劣化した本当の理由 (新潮新書)
読了日:1月19日 著者:コリン・P.A. ジョーンズ
バカを治す (フォレスト2545新書)バカを治す (フォレスト2545新書)
読了日:1月15日 著者:適菜 収
キレる女 懲りない男: 男と女の脳科学 (ちくま新書)キレる女 懲りない男: 男と女の脳科学 (ちくま新書)
読了日:1月11日 著者:黒川 伊保子
言えないコトバ (集英社文庫)言えないコトバ (集英社文庫)
読了日:1月8日 著者:益田 ミリ
乗り遅れるな! ソーシャルおじさん増殖中! (ソフトバンク新書)乗り遅れるな! ソーシャルおじさん増殖中! (ソフトバンク新書)
読了日:1月7日 著者:.

読書メーター
book201301-1

ココ2年間の読書量の推移
book201301-2
book201301-3

フェイスブックが危ない

フェイスブックが危ない (文春新書)
守屋 英一
文藝春秋
売り上げランキング: 1,943

フェイスブックが危ない、そんなことは百も承知さ。
そんな危ないフェイスブックの数々の危ない事例を読むことができます。
また最低限やっておきたい設定がわかりやすく記載されています。

デフォルト設定のままでは、自分がいくら気をつけていても、お友達が危ないアプリを使ったときに、そのアプリに個人情報を提供してしまうことがある、そんな危ない設定がデフォルトでONになっていたなんて、私も知りませんでした。
((((;゚Д゚))

ということで、フェイスブック利用者は、第5章だけでも読んでおいたほうがいいかも。

~ もくじ ~

はじめに
第1章 フェイスブックが選ばれる理由
第2章 上手に活用できるかは、あなた次第!
第3章 再利用される生活の記録
第4章 悪用されるフェイスブック
第5章 超絶テクニックを初公開!
第6章 トラブル発生!あなたならどうする?
おわりに
謝辞
主要参考サイト&セキュリティ・ツールの紹介

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

つながりによって集められたリソースを活用することで、普段は実行不可能な事を可能にする能力を秘めている。結果的に革命から犯罪に至るまで、大きな影響力を持つメディアになったと私は感じている。(P64)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

一度投稿した内容は二度と取り消すことはできない事を理解した上で投稿するのが鉄則だ。(P131)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2029日)、、、
読んだ本   411冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 94276ページ (1日平均46ページ)

book20130130
読書メーター – atasinti

「心の時代」にモノを売る方法

「心の時代」にモノを売る方法    変わりゆく消費者の欲求とビジネスの未来 (角川oneテーマ21)
小阪 裕司
角川書店(角川グループパブリッシング)
売り上げランキング: 5,637

若者が車に乗らなくなって車が売れなくなったという話がある。
それは車というモノを売ろうとするからいけないのである。
モノが売れる時代は終焉を迎えている。
「車がある生活は嬉しい!」そう思える「場」を提供することで結果として車も買ってもらえる、そんな時代が来た。
ビジネスは「便利さをもたらす挑戦」から「嬉しいをもたらす冒険」へ。

コレは面白い!
この前読んだ「モノを所有する必要はない、年収150万円もあれば十分生きていける」という本の作者にも、この本の作者は嬉しい場を提供してモノを売ることができるだろうか。
ワクワク!

~ もくじ ~

はじめに
第1章 変わりゆく消費社会とたったひとつの欲求
第2章 なぜ、この「現実」が見えなくなるのか
第3章 「売れない」三重の問題とビジネスの未来
第4章 新しいビジネス六つの成立要件
第5章 ビジネスの姿が変わる三つの潮流
第6章 つけるべき力、磨くべき感性
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

そこに踏み出すことをこちらが躊躇していたとしても、時代はあちらから手招きしているのである。(P12)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

今、彼女たちの評価は、「安い」とか「高級」とかではなく。「わかっている」という基準でくだされているのだ。(P120)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2025日)、、、
読んだ本   410冊 (1日平均0.2冊)
読んだページ 94089ページ (1日平均46ページ)

book20130125
読書メーター – atasinti