朝日新聞出版
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「私はこれこれこういう理由で朝日が嫌いです」という本ではありません。
朝日ぎらいな人たちとはどういう人たちなのかを探っていく本です。
~ もくじ ~
まえがき
PART1 「リベラル」と「保守」が逆転する不思議の国
PART2 アイデンティティという病
PART3 リバタニアとドメスティックス
PART4 「リベラル」と「保守」の進化論
エピローグ サイバー空間のイデオロギー戦争
あとがき
~ なるほどな一文 ~
普遍的な人権を至上の価値とするリベラルこそが、先頭に立って日本社会の前近代的「差別」とたたかわなくてはならなかった。なぜそれができないかというと、大企業の労働組合もマスコミも、正社員の既得権にしがみつく中高年の男性にしはいされているからだろう。
ここに、日本の「リベラル」の欺瞞がある。彼らは差別に反対しながら、自らが「差別」する側にいるのだ。(P40)
~ もう一つなるほどな一文 ~
「愛は世界を救う」のではなく、「愛」を強調すると世界はより分断される。(P95)
これで、、、2007年07月13日以降(4014日)、、、
読んだ本 903冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 217612ページ(1日平均54ページ)
atasinti – 読書メーター
10代、20代の男性の安倍政権支持率が高いことから「若者の右傾化」などと一部マスコミなどで取り上げられたりしていますが、これは大きな認識違いをしています。
別の調査で、どの政党が「リベラル」でどの政党が「保守」かという調査の結果、50代以上の人にとっては、自民党は「保守」で、旧民主党や共産党が「リベラル」な党なのですが、10代や20代の若者にとっては、自民党が「リベラル」で、旧民主党や共産党が「保守」なのです。なぜなら、若者たちにとって、自民党は高齢者に独占されている既得権益をこわすような改革を次々と実施しようとする革新的な党であるのに対して、旧民主党も共産党も、そうした改革に反対し、現行の制度を維持させようとする保守的な党だというわけです。50代以上の人は自分たちが20代だったころのイメージに凝り固まってしまっているということがわかります。
今や、右か左かとか保守化リベラルかなどと単純化できない状況になっていることをきちんと認識する必要があるのです。
しーゆー。