アンドロイドは人間になれるか

アンドロイドは人間になれるか (文春新書)
石黒 浩
文藝春秋
売り上げランキング: 21,432

国内のロボット開発の最前線にいる作者による、これまで開発したロボットの紹介と、ロボットやアンドロイドが人の隣にふつうに存在する未来社会を考えます。
ロボット社会は「アイロボット」などの映画のように単にロボットが街の中に多く存在するだけではありません。
かって奴隷や召使が行なっていた多くの作業を現在は家電製品や乗り物などなど、機械が行なっています。
そして現在、人が行なっている多くの作業は、いずれロボットが行なうことになるでしょう。
そのとき、人は何を行なっているのでしょうか。
作者が言うように全員哲学者になっているのでしょうか?
非常に興味深いです。
しかしそれはそう遠い未来の話ではないということが、作者が開発したロボットを見ているとわかります。

現在の技術で、アンドロイドとして毛沢東や金日成を、その考え方だけでなく好みやくせなどをすべてプログラミングして蘇らせることさえも可能なのです。
いったいどんな世の中が待っているのでしょうか・・・

ほんの数十年前、未来を描いたサンダーバードでは、すごいメカが数多く出現しましたが、コンピューターと言えば、四角い冷蔵庫大の白い箱の中でドラムがくるくる回っていました。現在のスマホのように、手のひらにコンピューターが乗っている世界をあの頃は想像できていませんでした。
したがって、今から数十年後には、今は想像もできない社会になっていることは十分に考えられます。

それが作者が言うようなロボット社会なのかどうかはわかりませんが、、、
 
~ もくじ ~

プロローグ
第1章 不気味なのに愛されるロボット-テレノイド
第2章 アンドロイド演劇
第3章 対話できるロボット―コミュ―とソータ
第4章 美人すぎるロボット-ジェミノイド
第5章 名人芸を永久保存する-米朝アンドロイド
第6章 人間より優秀な接客アンドロイド-ミナミ
第7章 マツコロイドが教えてくれたこと
第8章 人はアンドロイドと生活できるか
第9章 アンドロイド的人生論
エピローグ

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

人間は、自分にとって足りない情報は、プラスの方向に補完する傾向にある。マイナスに補完することは少ない。(P36)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

だから、「これからどういう未来が来るのか」と問われれば、僕は「自分はどういう未来を作りたいか」を語ることにしている。未来は勝手にやってこない。(P139)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3128日)、、、
読んだ本   694冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 165134ページ(1日平均52ページ)

book20160203
atasintiさんの読書メーター
 

2016年1月の読書のまとめ

1月は目標の2000ページに遠く及ばず、、、
しかし休日に1冊読了した日もあったのに、なんでこんなに読書量が少なかったんだろう???
(´・ω・`)
 
2016年1月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1572ページ
ナイス数:0ナイス

地域批評シリーズ4 これでいいのか神奈川県横浜市地域批評シリーズ4 これでいいのか神奈川県横浜市
読了日:1月28日 著者:小森雅人,川野輪真彦,藤江孝次
性風俗のいびつな現場 (ちくま新書)性風俗のいびつな現場 (ちくま新書)
読了日:1月25日 著者:坂爪真吾
性のタブーのない日本 (集英社新書)性のタブーのない日本 (集英社新書)
読了日:1月16日 著者:橋本治
洗脳 地獄の12年からの生還洗脳 地獄の12年からの生還
読了日:1月11日 著者:Toshl
僕たちはガンダムのジムである僕たちはガンダムのジムである
読了日:1月9日 著者:常見陽平
水木サンの幸福論 (角川文庫)水木サンの幸福論 (角川文庫)
読了日:1月5日 著者:水木しげる

読書メーター
book201601-1
 
 
ここ2年間の読書量の推移

book201601-2
book201601-3
 
読書メーターに登録した2007/7以降の月別1日当りの平均読書ページ数の推移

book201601-4
 

これでいいのか神奈川県横浜市

地域批評シリーズ4 これでいいのか神奈川県横浜市
小森雅人 川野輪真彦 藤江孝次
マイクロマガジン社 (2015-12-16)
売り上げランキング: 87,066

横浜市を、出かけるときは東京へ出かける田園都市線沿線や新横浜~あざみの間の市営地下鉄沿線住民の「東京型住民」と出かけるときは横浜の中心部へ出かける相鉄線や京急沿線の「横浜型住民」に大きく分けて、それぞれの沿線住民の生態を分析、ということですが、、、
田園都市線沿線と東横線沿線に住んだ経験のある者として言わせてもらえば、、、
浅いよ。
表面しかみておらず、考察がまったくもってできておらず、浅いよ。
主観だらけで、ぱっと街並みを眺めた感想を述べているに過ぎない。
 
ちなみに、私が今住んでいる東横線は横浜型に属するそうだけど、私自身は独身の頃は作者が言うところの東京型に近い生活をしていたし、結婚後は横浜型に近い生活をしているし、そんなまぜまぜの面白い路線だけど、田園都市線沿線と比べて古くさいということしか書いていない。見たまんま。

おそらく、横浜市内のどこに住んでいる人も、この本を読むと気分が悪くなっちゃうんじゃなかろうか、、、
 
~ もくじ ~

まえがき
第1章 横浜市っていったいどんなところ?
第2章 東京型住民① 田園都市線青葉区
第3章 東京型住民② 港北ニュータウン
第4章 新旧ニュータウンが生む地域格差は解消可能か?
第5章 横浜型住民① 相鉄線&京急線沿線
第6章 横浜型住民② 本牧&山手
第7章 ハマトラからマフィアまでみんな仲良し横浜中心地
第8章 横プラを拒否する土着エリアは川コンが蔓延
第9章 横浜はナチュラルでいてほしい
あとがき
参考文献

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3122日)、、、
読んだ本   693冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 164911ページ(1日平均52ページ)

book20160128
atasintiさんの読書メーター
 

性風俗のいびつな現場

性風俗のいびつな現場 (ちくま新書)
坂爪 真吾
筑摩書房
売り上げランキング: 682

よくある性風俗で働く女性のルポで終わっていません。
経営者にも話を伺い、性風俗が抱えている問題を浮き彫りにしています。
道徳や倫理感を振りかざして社会悪だと否定しても何も解決しないのです。
女性から搾取しているという側面もありますが、一方で貧困女性のセーフティネットとして機能しているという側面も持っている、いろいろ考えさせられます。 

ところで、作者はこの手の本では必ず使われるある言葉を使っていません。
なるほど、そう言えば、あの言葉が一度もでてきませんでした。
作者が最後にクイズとして出題しているので、ここに答えを書くのはやめておきますが、ただ、その言葉を使わなかったことに、どんな意味があるのかは、まったくわかりませんでした(^^;

~ もくじ ~

はじめに
第一章 地方都市における、ある障害者のデリヘル起業体験記
第二章 妊婦・母乳専門店は「魔法の職場」
第三章 「風俗の墓場」激安店が成り立つカラクリ
第四章 「地雷専門店」という仮面
第五章 熟女の・熟女による・熟女のためのお店とは?
第六章 ドキュメント 待機部屋での生活相談
終 章 つながる風俗
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

文化としての風俗が死んだ世界では、男性が金額に囚われない「粋」な遊び方を学ぶ場はもはや存在しない。この不毛な世界で風俗を利用する男性は、目先の価格と記号に踊らされながら、ありもしない「素人」という幻影を追い続けるしかないのかもしれない。(P107)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

私は、風俗の世界に今一番必要なのは、道徳感情に基づいた是非論や否定論、あるいはフェミニズムや社会学の理論に基づく分析や批判でもなく、ソーシャルワークとの連携ではないだろうか、という思いを新たにした。(P201)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3119日)、、、
読んだ本   692冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 164592ページ(1日平均52ページ)

book20160125
atasintiさんの読書メーター

性のタブーのない日本

性のタブーのない日本 (集英社新書)
橋本 治
集英社 (2015-11-17)
売り上げランキング: 1,992

江戸時代以前の日本における性のあり方について書かれた本。
タブーはなかったがモラルがあった。
キリスト教を柱にした西欧とは全く異なる文化を持っていたことがわかります。
西欧の方々には決して理解されないであろう文化が。
しかし明治政府の西欧化政策によって、その文化も性に対する考え方もすべて失われてしまったということですね。
それはよかったのか、悪かったのか、、、
 
~ もくじ ~

タブーはないが、モラルはある
第一章 それは「生理的なこと」だからしょうがない
第二章 「FUCK」という語のない文化
第三章 男の時代
参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

結論めいたことを言ってしまえば、日本人には「悠長なシステム」を構築して、洗練された「時間の無駄使い」をする才能があるのです。(P202)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

ただ「やれればいい」というものではなくて、「女の子と付き合いたかったら、ジョシの気持ちが分からなくちゃ」と言われ、「ジョシの気持ちってなに?」と聞くと、やたらめんどくさくてどうでもいい「欲望」のようなものが並べ立てられて、「だったらいいや」になっちまうというのは、今でもというか、今になってまた改めて、当たり前になって来ています。(P210)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3110日)、、、
読んだ本   691冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 164336ページ(1日平均52ページ)

book20160116
atasintiさんの読書メーター

洗脳 地獄の12年からの生還

洗脳 地獄の12年からの生還
Toshl
講談社
売り上げランキング: 1,323

X-JAPANのToshlさんが自身が経験した、いかにして洗脳されていったのか、12年間に及ぶ洗脳されていた時期のこと、そしていかにしてその洗脳から逃れたのかを事細かに告白。

家族や友人との関係に悩む心にたくみに忍び込んでくる魔の手。
そしてその後の壮絶な日々。
((((;゚Д゚))
 
~ もくじ ~

プロローグ
第1章 1993~1997 地獄への切符
第2章 1997~1998 洗脳男
第3章 1998~2006 騙し続ける妻の残虐性
第4章 2006~2009 逃亡、暴力、そして拉致監禁
第5章 2009~現在 奇跡の出会い
あとがきにかえて 紀藤正樹弁護士

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3105日)、、、
読んだ本   690冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 164088ページ(1日平均52ページ)

book20160111
atasintiさんの読書メーター
 

僕たちはガンダムのジムである

僕たちはガンダムのジムである
常見陽平
ヴィレッジブックス
売り上げランキング: 121,808

僕たちはガンダムのジムなのだ。
悪役のザクにすらなれないのだ。
会社もメディアも「頑張ってガンダムを目指せ」と煽るけれど、頑張ったって僕たちはジムなのだ。
でもそれでいいではないか。
ジムにはジムの生き方がある。
世の中を動かしているのは1%のガンダムではなく99%のジムなのだ。
問題はジムがジムとして生き難い社会の方なのだ。
 
~ もくじ ~

文庫版序文
はじめに
第1章 僕たちの「戦場」は今、どうなっているのか?
第2章 僕たちはこうしてジムになる
第3章 僕たちジムのための人生戦略
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

そもそも、仕事をいかに要件定義するか、職務範囲や責任をいかに明確にするか、さらには、これが核心なのであるが、「いかに仕事の絶対量を減らすか」という発想を入れずに改革をしても上手くいくわけがない。労働強化につながるだけである。(P6)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

それでも、その他大勢から抜け出したいから、ジムである自分を認められないから、みんな「キャリアアップ」や「スキルアップ」に踊らされ、気づけばアップアップしている。(P135)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3103日)、、、
読んだ本   689冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 163812ページ(1日平均52ページ)

book20160109
atasintiさんの読書メーター
 

水木サンの幸福論

水木サンの幸福論 (角川文庫)
水木 しげる
角川書店
売り上げランキング: 440

水木しげるさんがお亡くなりになった際に話題になった「水木しげるの幸福の七か条」の説明を読んで見ようと、Amazonで予約した本(その時は在庫切れでした)
もっとも、幸福論は最初の方の少しだけで、残りは水木しげるさんの自伝。
戦争で片腕を失っても、幸せだったと自分で言える一生を送った水木さんは、でも難しいことを言ってるわけではないんですよね。
巻末の漫画は少年時代を描いたものですが、想像を超えた世界!
あのような少年時代を過ごした方はやはり年をとっても死ぬまで元気なんだなぁ。。。
 
~ もくじ ~

第一部 水木サンの幸福論
第二部 私の履歴書
解説 武良 悦子
特別付録1 わんぱく三兄弟、大いに語る
特別付録2 花町ケンカ大将

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

栄光や評価など求めず、大好きなことに熱中する。それ自体が喜びであり、幸せなんです。(P19)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3099日)、、、
読んだ本   688冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 163604ページ(1日平均52ページ)

book20160105
atasintiさんの読書メーター
 
 
My関連エントリー
水木しげる「幸福の七ヶ条」 at 2015.12.02
水木さんの「毎日を生きる」 at 2011.11.12
 

2015年12月の読書量

2015年12月の読書量は目標の2000ページを大幅に下回っていました。
(´・ω・`)
 
2015年12月の読書メーター
読んだ本の数:6冊
読んだページ数:1522ページ
ナイス数:0ナイス

スター・ウォーズ学 (新潮新書)スター・ウォーズ学 (新潮新書)
読了日:12月25日 著者:清水節\”,\”柴尾英令
甘い生活 (講談社+α文庫)甘い生活 (講談社+α文庫)
読了日:12月22日 著者:島地勝彦
インバウンドの衝撃 外国人観光客が支える日本経済 (祥伝社新書)インバウンドの衝撃 外国人観光客が支える日本経済 (祥伝社新書)
読了日:12月18日 著者:牧野知弘
創造的脱力 かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論 (光文社新書)創造的脱力 かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論 (光文社新書)
読了日:12月10日 著者:若新雄純
悪いのは誰だ!  新国立競技場 (扶桑社新書)悪いのは誰だ! 新国立競技場 (扶桑社新書)
読了日:12月7日 著者:上杉隆
負ける技術 (講談社文庫)負ける技術 (講談社文庫)
読了日:12月3日 著者:カレー沢薫

読書メーター
book201512-1
 
 
ココ2年間の読書量の推移

book201512-2
book201512-3
 
 
読書メーターに登録した2007年7月以降の月別1日当りの平均読書ページ数の推移

book201512-4
 

スター・ウォーズ学

スター・ウォーズ学 (新潮新書)
清水 節” “柴尾 英令
新潮社
売り上げランキング: 3,070

スター・ウォーズを学術的に解剖?
いえいえ、所謂一つのスター・ウォーズ賛歌です。

~ もくじ ~

プロローグ
Episode.1 「惑星大戦争」の予兆
Episode.2 「スター・ウォーズ」の出現
Episode.3 「創造主ルーカス」の渇望
Episode.4 「銀河のサーガ」の構造
Episode.5 「デジタルシネマ」の革命
Episode.6 「帝国ディズニー」との融合
エピローグ
執筆分担箇所
主な参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

熱狂的なファンが作品を盛り上げ、その熱気がメディアを介して伝搬していく。現在では主流となったこうした手法を本格的に採り入れたのも、『スター・ウォーズ』が契機だったといっていい。(P42)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3088日)、、、
読んだ本   687冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 163339ページ(1日平均52ページ)

book20151225
atasintiさんの読書メーター