ちばてつやが語る「ちばてつや」

ちばてつやが語る「ちばてつや」 (集英社新書)
ちば てつや
集英社 (2014-05-16)
売り上げランキング: 6,602

漫画家のちばてつやさんが自身のこと、自分のそれぞれの作品を描いた頃、何があって何を考えていてその作品ができあがったのかなどなどについて、語っています。
とても面白い。
そしてこれを読んだ後にもう一度漫画を見ると違った見方ができてさらに面白いかもしれない。

~ もくじ ~

序 章 「ちばてつや」になる前の千葉徹彌
第一章 高校生で「貸本漫画家」に
第二章 「少女漫画家」として雑誌デビュー
第三章 『ちかいの魔球』『紫電改のタカ』と週刊少年漫画誌
第四章 『ハリスの旋風』から『あしたのジョー』への激動時代
第五章 『おれは鉄兵』『のたり松太郎』と青年漫画への進出
第六章 『あした天気になあれ』とスポーツ漫画
終 章 漫画の未来に向けて
本書で語られたちばてつや作品

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

そこからさらに取材すればもっと深い知識も得られたのだろうが、知り過ぎると逆に奇想天外なことが思いつかなくなるといいうデメリットもある。(P172)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

私が普段気をつけているのは、そうした法規制を求める人間の論法が、必ず『あなたの子供を守るために』というフレーズから始まることだ。すぐ「子供のために」と言い出す人には気をつけたほうがいい。その言葉の陰には、必ず歪んだ権力志向や支配欲のようなものが見え隠れしている。(P232)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2515日)、、、
読んだ本   536冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 124625ページ(1日平均49ページ)

book20140527
atasintiさんの読書メーター

ネット炎上 職場の防火対策

ネット炎上 職場の防火対策 (日経プレミアシリーズ)
岡嶋 裕史
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 239,674

ネットの炎上はどうして起きるのか。
炎上しないようにするにはどうすればいいのか。
そうはいっても完全に防止することはできない。
もし炎上してしまったときにはどうすればいいのか。
特に従業員やアルバイトがやらかしてしまった場合はそういう対応をすべきか。
ということを分かりやすく解説。

もっともそれほど目新しいことが書いてあるわけではありません。
言われてみれば当たり前のこと、その当たり前のことができていないから炎上しちゃうんですね。
ただし、リアル世界とネット世界の違いを誤ると恐ろしいことに・・・

~ もくじ ~

はじめに
第1章 炎上はなぜ起きるのか
第2章 炎上の被害
第3章 炎上する人しない人
第4章 店長かくあるべし
第5章 会社を耐火構造に
第6章 大炎上をボヤで済ますために
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

人の噂も七十五日なのがリアル、人の噂が七十五倍になるのがネット(P84)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

情報リテラシが高いというのは、ネット社会の特徴を理解し、自分の発言と影響力を理解していることと言い換えられます。(P115)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2510日)、、、
読んだ本   535冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 124369ページ(1日平均49ページ)

book20140526
atasintiさんの読書メーター

税務署vs脱税者

税務署VS脱税者どんな善人でも税金はごまかす (角川SSC新書)
大村 大次郎
KADOKAWA/角川マガジンズ
売り上げランキング: 16,722

様々な脱税の手口と、それをどうやって国税調査官が見破ったのかを物語風に紹介。
中々面白い。

~ もくじ ~

序 章 税務調査ってなんだ?
第1章 使い込みという脱税
第2章 行列ができるラーメン店の脱税
第3章 住職の罰当たりな脱税
第4章 裏リベートという脱税手法
第5章 調査官は今もあなたを見張っている
第6章 隠し口座が見つかる
第7章 カリスマ・ホストの巧妙な脱税
第8章 領収書を偽造すれば脱税できるのか?
第9章 どんな善人でも脱税する
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

先ほども述べたように国税調査官の仕事というのは、建前の上では、納税者の申告が正しいかどうかをチェックすることである。
しかし税務署には、「より多くの税金を取ってくる」という暗黙の命題がある。そのため国税調査官たちも、税務調査でより多くの追徴税を取ることが課せられているのである。(P34)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2507日)、、、
読んだ本   534冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 124161ページ(1日平均49ページ)

book20140523
atasintiさんの読書メーター

生殖医療はヒトを幸せにするのか

生殖医療はヒトを幸せにするのか 生命倫理から考える (光文社新書)
小林 亜津子
光文社 (2014-03-18)
売り上げランキング: 28,363

生殖医療の発展がもたらす影響について、倫理学的に考える本。
技術的な説明はほとんどありませんが、どのようなことができるようになったか、あるいはこれからなるのか、さらにその利用範囲が拡大していったときにどのようなことが起こりえるのか、について、例をもとに説明しており、とてもわかりやすい。
ただし、問題提議に終わっており、結論は出ていません。
社会的な問題もいろいろありますが、それ以前に、様々な生殖医療は「子どもが欲しい」という親の気持ちを実現するために発展してきていますが、生殖医療によって生まれた子どもの気持ちは置いてきぼりにされている実情が見えてきます。

こうした技術を使うことなく、普通に男児と女児を得た私たち夫婦はとても「運」にめぐまれていたんだなぁ、としみじみと感じました。

~ もくじ ~

序 章 倫理の追いつかない生殖技術
第一章 生物学的時計を止める
     卵子凍結で、ライフプランを意のままに?
第二章 王子様は、もう待たない?
     精子バンクと選択的シングルマザー
第三章 自分の「半分」を知りたい!
     生殖ビジネスで生まれた子どもたち
第四章 遺伝子を選べる時代は幸せか?
     遺伝子解説技術と着床前診断
第五章 生みの親か、遺伝子上の親か
     体外受精と代理母出産
第六章 「ママたち」と精子ドナー
     多様な夫婦と新しい「家族」
あとがき
主要参考文献・資料

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

技術の進歩は、人類を自由にするのでしょうか。それとも特定の価値観を人びとに押し付け、「抑圧」することになるのでしょうか。(P209)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2505日)、、、
読んだ本   533冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 123954ページ(1日平均49ページ)

book20140521
atasintiさんの読書メーター

病む女はなぜ村上春樹を読むか

病む女はなぜ村上春樹を読むか (ベスト新書)
小谷野 敦
ベストセラーズ
売り上げランキング: 5,856

村上春樹さんの批判本です。
それはもう村上春樹さんのことをめったくそにこき落としています。
それもどの小説のどこどこの場面のこの方言はああだこうだと、まるで重箱の隅をつつくようにネチネチネチネチと・・・
さらに村上春樹さんのファンについてもネチネチネチネチと・・・
そしてそれに飽き足らず、いろんな作家のいろんな本のいろんな場面が次々と現れてはネチネチネチネチと・・・
なんだかんだといいながら、自分が嫌いなことをただただ列挙しているだけ?
その上同じ話が何度も出てくるし、とにかく読むのに疲れる本でした。
この本の中で他の作家や作品の批判として書かれていることを、そのままこの本に返したいことがいくつもあります。

結局、この本で作者が言いたいことは、村上春樹さんの小説にはいつも自分からフェラチオを迫るような女性が出てくるが、自分はそのような女性にこれまで出会ったことがないので妬ましい、ってことかな。

なお、私自身は村上春樹さんの本を読んでいないので何ともわかりません(^^;
いえ、、、「ノルウェイの森」をずっと以前に読んだはずですが、どんな話だったのか全く覚えていない、、、

~ もくじ ~

まえがき
第一章 村上春樹はノーベル文学賞をとれるのか
第二章 ニンフォマニアの文学世界
第三章 精神を病むというファッション
第四章 村上春樹から俗物問題を考える
【附録】村上春樹は私小説を書くべきである

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

しかし、売れているからえらい、というのはとても文学の判断とは思えないので、あまり真に受けるわけにはいかない。(P89)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2502日)、、、
読んだ本   532冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 123741ページ(1日平均49ページ)

book20140518
atasintiさんの読書メーター

からくり民主主義

からくり民主主義 (新潮文庫)
高橋 秀実
新潮社
売り上げランキング: 40,668

元テレビ局のADをやっていた著者が、テレビでは放送しなかった現場の真実をレポート。
なかなか興味深い。
たとえば沖縄の基地問題は、テレビ等のマスコミは、賛成派と反対派が対立というような単純な構図で報道するけれど、事実はそんな単純なものではないということがよくわかります。
普天間の町のど真ん中に基地が作られたわけではない、何もないところに基地が作られ、そのまわりに人々が移ってきて町ができたという歴史も、放送はされたことないんじゃなかろうか。
そもそも、国民の声とは誰の声なのか、世論調査の世論ってだれの論なのか、世間って何なのか、、、

~ もくじ ~

序 章 国民の声-クレームの愉しみ
第1章 親切部隊-小さな親切運動
第2章 自分で考える人びと-統一教会とマインドコントロール
第3章 忘れがたきふるさと-世界遺産観光
第4章 みんなのエコロジー-諫早湾干拓問題
第5章 ガリバーの王国-上九一色村オウム反対運動
第6章 反対の賛成なのだ-沖縄米軍基地問題
第7章 危険な日常-若狭湾原発銀座
第8章 アホの効用-横山ノック知事セクハラ事件
第9章 ぶら下がり天国-富士山青木ヶ原樹海探訪
第10章 平等なゲーム-車椅子バスケットボール
終 章 からくり民主主義-あとがきに代えて
解説 村上春樹
参考・引用文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「私をバカにしている」なら「キチガイ」扱いになるが、「見ている人」つまり世間をバカにしているのなら公認クレーム。世間とはどこかにあるものではなく、個人の感情を正義に転換する際、「世間」なるものが現れ、知らないうちにその代表となるのだ。(P13)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

要するに、日本人はバカが多いんです。バカな番組を見るバカ。自分は良識はだとクレームするバカ。僕らはバカに合わせてバカな番組をつくるんです。(P22)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2499日)、、、
読んだ本   531冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 123541ページ(1日平均49ページ)

book20140515
atasintiさんの読書メーター

ブラ男の気持ちがわかるかい?

ブラ男の気持ちがわかるかい? (文春文庫)
北尾 トロ
文藝春秋 (2014-04-10)
売り上げランキング: 104,176

以前、裁判の傍聴記を読ませていただいた北尾トロさんが、様々なことを自分で体験しています。
最近の報道は、やってもいないのにわかったような価値観の押しつけが多い。
自分でやってみないことにはホントのことはわからない!
もちろんそれをやる時間があるし、それが仕事に繋がるからということでしょうけれど、
この方の行動力には脱帽です。

ちなみに「青春18切符」に年齢制限がないということははじめて知りました。

~ もくじ ~

たしかめたい
愛を探しに
単独行動に打って出る
ガラスの50代
そして人生は続くのだ
あとがき ドローの味は苦かった

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

上の世代のように「日本を支えてきたのはオレたちだ」なんて誰も思っていないだろう。かといって下の世代のように「会社は会社、自分は自分」と割り切ることもできない。この中途半端さが、ぼくらの世代の特徴かもしれない。(P118)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2495日)、、、
読んだ本   530冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 123187ページ(1日平均49ページ)

book20140511
atasintiさんの読書メーター
 
 
My関連エントリー
裁判長!ここは懲役4年でどうすか at 2007.08.13 (旧ブログ)

眠れないほど面白い『古事記』

日本の神々も天皇もやりたい放題だったんですね。
そこに美人がいればまぐあい、兄弟であろうとだまし討ち。
不都合なことは書いてないはずの古事記に書いてあるってことは、当時の日本においては正々堂々と戦うのではなく、だまし討ちを行なうのが賢くって素晴らしいことっていう文化だったってことでしょうか。。。
そこには慎み深さなど微塵もありません。
えっ、今でも?

~ もくじ ~

はじめに
【上巻】
1 イザナキとイザナミの誕生-国生みと神生み
2 黄泉の国への旅立ち-妻の変貌と夫の決意
3 アマテラスとスサノオ-姉と弟の確執
4 天の岩戸の騒動-神々のお祭り騒ぎ
5 ヤマタノオロチ退治-スサノオとクシナダヒメ
6 国つ神・オオナムチの誕生-受難と初恋と試練
7 オオクニヌシを名乗るオオナムチ-国づくりと子ダネ蒔き
8 高天原の神々の欲求-出雲国の統治作戦と身内の不祥事
9 オオクニヌシの国譲り-出雲大社の起源と由来
10 ニニギの降臨-コノハナノサクヤビメの放火と出産
11 海幸彦と山幸彦-兄弟争いと神武天皇の誕生

【中巻】
1 初代神武天皇(カムヤマトイワレビコ)の東征
2 十代崇神天皇と十一代垂仁天皇の世の中
3 十二代景行天皇の世の中
4 悲劇の人・ヤマトタケルの一生
5 十三代政務天皇と十四代仲哀天皇の世の中
6 十五代応神点脳の世の中

【下巻】
1 十六代仁徳天皇の世の中
2 十七代履中天皇から十九代允恭天皇までの世の中
3 二十代安康天皇の世の中
4 二十一代雄略天皇の世の中
5 二十二代清寧天皇から二十四代仁賢天皇の世の中

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

その恋はとても情熱的です。異性に心を奪われると、思ったことを隠さずに、そのまま言ったりします。偽ったり飾ったりしません。(P6)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2489日)、、、
読んだ本   529冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 122868ページ(1日平均49ページ)

book20140504
atasintiさんの読書メーター
 

大人も眠れないほど恐ろしい初版『グリム童話』

((((;゚Д゚))

以前読んだ「大人もぞっとする初版『グリム童話』」の第二集ですが、第一集に掲載の話に比べて、かなりエグイ話が多い。
エロイではなくエグイです、、、

~ もくじ ~

まえがき
Ⅰ いばら姫
Ⅱ 悪魔の3本の金の髪の毛
Ⅲ 白雪姫
Ⅳ 強盗のおむこさん
Ⅴ 神様の召し上がりもの
Ⅵ 十二人兄弟
Ⅶ 踊ってすり切れたダンス靴
Ⅷ 歌う骨
Ⅸ 三人軍医
Ⅹ ホレおばさん
参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

パートナーとの関係がうまくゆかなくなって、疑いや痛み、恐れや虚無感にどれほど苛まれていたとしても、それを解決する鍵は、相手と距離をおくことではなく積極的に近づき、愛を持って接したときに初めて見つかる。たとえ最初は気乗りがしなくても、どちらかが半歩譲って愛のある行為を意図的にしてみる。
すると、冷えて固まっていた関係が溶け出すことがあるのだ、という真理がそこから匂い立ってきます。(P66)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2486日)、、、
読んだ本   528冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 122510ページ(1日平均49ページ)

book20140501
atasintiさんの読書メーター

2014年4月の読書のまとめ

\(^O^)/ 目標の2000ページ超え!

2014年4月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2243ページ
ナイス数:0ナイス

テレビに映る中国の97%は嘘である (講談社プラスアルファ新書)テレビに映る中国の97%は嘘である (講談社プラスアルファ新書)
読了日:4月29日 著者:小林史憲
働かないオジサンの給料はなぜ高いのか: 人事評価の真実 (新潮新書)働かないオジサンの給料はなぜ高いのか: 人事評価の真実 (新潮新書)
読了日:4月24日 著者:楠木新
女のからだ――フェミニズム以後 (岩波新書)女のからだ――フェミニズム以後 (岩波新書)
読了日:4月21日 著者:荻野美穂
英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄(祥伝社新書)英国人記者が見た連合国戦勝史観の虚妄(祥伝社新書)
読了日:4月18日 著者:ヘンリー・S・ストークス
日本の居酒屋文化 赤提灯の魅力を探る (光文社新書)日本の居酒屋文化 赤提灯の魅力を探る (光文社新書)
読了日:4月17日 著者:マイク・モラスキー
スナックさいばら おんなのけものみち  男とかいらなくね?篇 (単行本)スナックさいばら おんなのけものみち 男とかいらなくね?篇 (単行本)
読了日:4月11日 著者:西原理恵子
無茶振りの技術 (日経プレミアシリーズ)無茶振りの技術 (日経プレミアシリーズ)
読了日:4月8日 著者:高城幸司
物語 財閥の歴史(祥伝社新書)物語 財閥の歴史(祥伝社新書)
読了日:4月7日 著者:中野明
日本人に「宗教」は要らない (ベスト新書)日本人に「宗教」は要らない (ベスト新書)
読了日:4月3日 著者:ネルケ無方

読書メーター
book201404-1

ここ2年間の読書量の推移

book201404-2
book201404-3

読書メーターに登録以降の月別一日あたりの平均読書ページ数

book201404-4