ダンゴムシに心はあるのか

ダンゴムシに心はあるのか (PHPサイエンス・ワールド新書)
森山 徹
PHP研究所
売り上げランキング: 77169

ダンゴムシの本ではなく、「心の研究」の本です。
心とはなにかということについて仮説を立て、その実証のためにダンゴムシで実験を行っています。
面白い内容でしたが、ただ、著者がいう「これが心だ」というものに、なんとなく違和感を感じます。
「これ心だ」と言われれば「そうかもね」と思いますが、「これ心だ」と言われると、いや、心ってそんな単純なものじゃないだろうと思ってしまうわけです。
また、研究対象の動物の身体的な耐力を測定しているわけではなく、とことんつきあうことで、その動物のことをよく知り、傷つけない方法で通常とは異なる状況に置くことで、普段は見せない行動を起こさせ、心が発現したと喜んでいるわけですが、身体的な傷は確かに受けていませんが、通常とは異なる状況に長時間置かれるということは、それなりのストレスを長時間与え続けられるわけで、肉体的なダメージはなくても精神的なダメージをうけていると思われます。それなのにその動物を傷つけていないといっているところも、「心の研究者」らしくないなぁと感じました。

~ もくじ ~ 

はじめに
第一章 心とはなにか―「心の定義」を提案する
第二章 ダンゴムシの実験
第三章 ダンゴムシ実験の動物行動学的意味
第四章 「心の科学」の新展開
あとがき
参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

彼の正体を知るには、今やだれかが彼の肩を直接叩き、「こんにちは」と声をかけることが必要だと。
彼に気づかれないよう、彼を記録することは、観察者の影響を受けない手つかずの彼を知る最善の手段です。しかし一方で、最も知りたい彼の正体や本質を知ることはできません。(P8)

~ もうひとつなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

私は、研究者こそ、「そんな悠長なことを言うのが義務だ」、と言っても過言ではないと思います。(P215)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1371日)、、、
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キュレーションの時代

キュレーションの時代 「つながり」の情報革命が始まる (ちくま新書)
佐々木 俊尚
筑摩書房
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佐々木 俊尚さんが「今」がどんな時代かについて解説。
いくつかの具体例をもとにしていて中々わかりやすい。
誰か偉いキュレーターさんが私も見出してくれないかなぁ。。。
こんな意味のない文章や落書きレベルの絵しか描いてないから無理か。。。
まぁ、今後も私はインターネット上のいろいろなサービスやツールを自分で試してみては、
このブログを読んでくださっている方々に細々と紹介していきたいと思います。
それが私のキュレーション。

~ もくじ ~

プロローグ ジョゼフ・ヨキアムの物語
第一章 無数のビオトープが生まれている
第二章 背伸び記号消費の終焉
第三章 「視座にチェックインする」という新たなパラダイム
第四章 キュレーションの時代
第五章 私たちはグローバルな世界とつながっていく
あとがき
本書を書くために参考にし、時には引用も行ったコンテンツリスト

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

 「大衆」と呼ばれるような膨大な数の人々に対してまとめてドカーンと情報を投げ込み、みんなそれに釣られてモノを買ったり映画を観たり音楽を聴いたり、というような消費行動は二〇〇〇年代以降、もう成り立たなくなってきています。(P57)

~ もうひとつなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「草食」などと侮蔑的に新たな生活文化を非難している人たちは、実は自分たちの方こそが爛れた大量消費社会のなれの果てなのです。(P133)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1364日)、、、
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ブラック企業、世にはばかる

ブラック企業、世にはばかる (光文社新書)
蟹沢 孝夫
光文社
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何これ、普通の会社の話じゃん、、、
そんなあなたに・・

この本の著者は転職産業の人ですが、結局はどうすれば転職産業がもっと盛り上がるかという話のような気がした。

~ もくじ ~ 

まえがき
プロローグ あなたの隣のブラック職場
第一部 キャリアカウンセラーは見た
 第1章 <タイプ1 肉食系ブラック職場>
      「新卒使い捨て」業界の現実
 第2章 <タイプ2 草食系ブラック職場>
      成長のチャンスを奪われる若者たち
 第3章 <グレーカラー職場>
      大手優良企業のなかの”隠れブラック”
第二部 ブラック職場-日本の雇用はなぜ「理不尽」なのか?
 第4章 勝ち組大手企業は「加害者」だ
 第5章 新卒採用中心主義にメスを
 第6章 「転職35歳限界説」が日本をダメにする
エピローグ 私たちは変われるのか、あるいはなぜ変われないのか?
あとがき
主要参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

私たちはそろそろ「努力は必ず報われる」という幻想から目を覚まし、現実をしっかり直視する時期に来ているのだ。(P7)

~ もうひとつなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

しかし人間、ある程度はシゴかれないと成長しないのもまた事実。だから、あくまで程度問題と断ったうえで、世の中のブラック職場の一部―とくに肉食系ブラック職場とグレーカラー職場―には、そういう修行の場としての存在意義を見出すことはできるはずだ(P198)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1352日)、、、
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空想法律読本

空想法律読本 (メディアファクトリー新書)
盛田 栄一
メディアファクトリー
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ウルトラマンや仮面ライダー、その相手の怪獣やショッカーが行った行為について、法律的にどうなるかを考証した本です。
法律の仕組みというものがどんなものなのかがよくわかります。
仮面ライダーが罪に問われる一方で悪役は無罪放免だったり、中々興味深い内容です。
とくにキカイダーは面白かったです。

~ もくじ ~ 

はじめに 法律に「心」はあるのだろうか?
第1章 メイツ星人惨殺事件
第2章 仮面ライダー連続蹴殺事件
第3章 人造人間キカイダー損害賠償事件
第4章 ウルトラマン建造物破壊事件
第5章 モスラの卵カラ売り事件
第6章 竜ヶ森ビートル機墜落事故
第7章 エイトマンスピード違反事件
第8章 ジャミラ放水殺人事件
おわりに 空想法律学会を発足させよう!

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

問題が発生してからでは遅いのである。科学の発展に対応するには、いまから真剣に空想世界の法律問題を研究すべきではないのか。(P216)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1347日)、、、
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iPhone vs. アンドロイド

iPhone vs. アンドロイド 日本の最後の勝機を見逃すな! (アスキー新書)
夏野剛
アスキー・メディアワークス
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ガラパゴス化しているのは日本のケータイではない、経営陣だ、という夏野さんの話はやっぱり面白い。
iPhoneとアンドロイドは対立していないという話もなるほど納得。
振り返ってみると、ドコモのiモード、AUの着うたフル、J-PHONEの写メール、ドコモのオサイフケータイとケータイ3社順繰りで発展してきたんですねぇ。
問題は次の一手!通信頭からインターネット頭に切り替えられるかがカギ。

~ もくじ ~ 

はじめに
第1章 アップルとグーグルは何が違うのか?
第2章 ガラケー黄金時代はなぜ終わったのか?
第3章 エコシステムをどう作るか?
第4章 ニッポン再起動
解説

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セルフのページ)

ただ2005年以降、日本のケータイの進化の速度が陰りを見せ始めたことも、また事実だ。それはガラパゴス化なふぉといった実態のない現象が原因ではなく、構造的・政策的な問題が絡み合って、それまでの好循環が逆回転を始めてしまったことが本当の理由だ。(P68)

~ もうひとつなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セルフのページ)

誤解を恐れずに言えば、マーケティング調査というものは、聞き方と仮説に対する信念があればいくらでも「作りだせる」ものだ。逆に経営層に自信がないと漫然と現状を追認するだけの作業になってしまい、やはりイノベーションを生み出すことは期待できないのだ。(P147)

 
 
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偽善エネルギー

偽善エネルギー (幻冬舎新書)
武田 邦彦
幻冬舎
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エネルギー問題のウソとマコトについての解説。
利権がらみのウソに騙されてはいけない。

原発の安全性に関しては、とっても旬な話題に。。。

~ もくじ ~

はじめに
第一章 エネルギーの現状を把握する
     石油、原子力、太陽、水力、風力の問題点
第二章 食糧と温暖化問題を考える
     エネルギー問題から派生すること
第三章 日本のエネルギー問題
     将来に必要な備えとは
第四章 エネルギーの未来と私たちの生活
     今後、向かうべき方向とは
おわりに
参考文献 

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

この頃は、官庁の出す白書の数字は信用できません。残念ながら、政策を進め、予算を獲得するためには、平気で数字を操作するからです。(P109)

~ もうひとつなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

日本の将来は本当は明るいのに、それを暗くしているのは実は「人災」であること、そしてこの人災を克服するには、科学も経済も政治も、すべての力を総動員しなければならず、一人一人が、「私は、○○のことは難しくてわからない」と言っていてはままならない時代なのです。(P148)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1342日)、、、
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ソーシャルメディア革命

ソーシャルメディア革命 (ディスカヴァー携書)
立入 勝義
ディスカヴァー・トゥエンティワン
売り上げランキング: 13979

アメリカ在住の日本人の著者が海の向こうから日本のソーシャルメディアについて書いた本。
と言っても、よくあるアメリカ絶賛ではなく、アメリカと日本の本質的な部分の違いを抑えたうえで、今後のグローバル社会で日本が生き残っていくためにどうあるべきかを考えるというもの。
結構的を得ている。

~ もくじ ~ 

はじめに
第1章 北米におけるソーシャルメディアの勃興
第2章 ソーシャルメディア時代の新マーケティング戦略
第3章 究極の村八分 孤立していく日本
第4章 ソーシャルメディア その可能性と課題
第5章 ソーシャルメディア革命 その近未来図
おわりに
付録1:便利なソーシャルメディア・ツール一覧
付録2:アメリカ・日本のインフルエンサー一覧(ツイッターID付)

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

とりあえず使ってみるという勇気と実行力、そして、トライアル・アンド・エラーの試行錯誤の中から出てくる自分自身の感想や仕様の是非、あるいは可否といった結論こそが重要で、たった1つの正解なのだ。(P113)

~ もうひとつなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

では、日本ではどうだろうか。何度か触れたように、ソーシャルメディアの波はまだ本格的には訪れていない。一時は、もしかしたらこないかもしれないと思っていたこともあった。というのも、すでに一般の人々は、現在の中途半端な形で満足してしまっているようにも見えたからだ。また、ガラパゴス化が起こるのだろうか。(P279)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1336日)、、、
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日本的ソーシャルメディアの未来

日本的ソーシャルメディアの未来 (PCポケットカルチャー)
濱野 智史 佐々木 博
技術評論社
売り上げランキング: 12457

最近、やたらと本屋にいろいろ並んでいる「ソーシャルメディア」という文字。
ほとんどは、Facebookについて書いてあるだけだったりするわけですが、この本は、「ソーシャル」ってそもそもなんなのよってことから社会学的立場で書かれたもので、mixi疲れについても、社会学的に分析されていたりと、中々面白い内容でした。

~ もくじ ~ 

まえがき
第1章 コミュニティ(共同体)とソサエティ(社会)
第2章 インターネットを「時間」から考える
第3章 ソーシャルメディアと日本人
第4章 「ミクシィ疲れ」はなぜ起こる?
第5章 学校教育とソーシャルメディア
第6章 質疑応答―50年後、どうしてる?
付録「ソーシャル」をより深く知るブックガイド
今回のまとめ

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「ミクシィやツイッターヤ」フェイスブックがどうあるべきか」よりも、最後は「僕たちの望む社会がどうあるべきか」ということをかんがえていければ、と思います。(P160)

~ もうひとつなるほどな一文 ~ いや、一文じゃないし(^^;

(P79)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1331日)、、、
読んだ本   240冊 (1日平均0.18冊)
読んだページ 54601ページ (1日平均41ページ) + 413ページ
(ページ数および下記グラフにページ数が反映されていない本が2冊あります。221ページ+192ページ)

\(^O^)/ 1日平均ページが1ページ増えた!

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意外に日本人だけ知らない日本史

意外に日本人だけ知らない日本史 (講談社プラスアルファ新書)
デュラン れい子
講談社
売り上げランキング: 294579

この手の本はいろいろあるけど、やはり、この方の本は面白い!
もっとも、「歴史」に関する内容はちょびっとだけだけどね。
ヨーロッパと日本の根本的な違いがよーくわかる。

~ もくじ ~

はじめに
第1章 意外に知らない、世界に影響を及ぼした日本
第2章 フランスの平等と日本の均等
第3章 日本とフランスんp「婚活」
第4章 幸せな国はどこにある?
第5章 世界一のエコ大国だった日本
第6章 お国別、モノに対するこだわりは?
第7章 日本人の感性で世界をもてなそう
おわりに
主な参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

バブルの付けなのだろうが、今の日本では美術館と呼ばれるものが多すぎる。展示されているのは郷土の作家の作品とか、趣味の域を出ない展覧会だったりで、子どもたちに悪い影響を与えると思う。あれを本物だ、芸術だと思ってしまったら教育上よくない。(P122)

~ もうひとつなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

自分では自分の良さがなかなかわからないように、日本にいると日本の良さがわからなくなってしまう。だから、頭をやわらかくしてリラックスして、ヨーロッパやアメリカにない日本の個性を考えることが、今の日本には大切なことなのかもしれません。(P212)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1329日)、、、
読んだ本   239冊 (1日平均0.18冊)
読んだページ 54425ページ (1日平均40ページ) + 413ページ
(ページ数および下記グラフにページ数が反映されていない本が2冊あります。221ページ+192ページ)


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電子マネー革命

「電子マネー」や「ポイント制度」が抱えている問題について、多少大げさなフィクションを交えることで、とってもわかりやすく説明してくれます。
そしてさらに進んだ「世界共通マネー」へと「夢」が広がっていきます。
中々面白い。
よくよく考えてみれば、「電子マネー」が登場するずっと前から、私たちはすでに「現金」を手にすることなく、支払いをしていました。給料は銀行に振り込まれ、そのまま公共料金やらローンが引き落とされていました。
そんなわけで、今後、この本のような世界が訪れるのかどうかはわかりませんが、なんだかワクワクします。
個人的には、お財布もカードも持つことなく、手のひらで、お店の支払いも電車に乗るのもできたらいいのになぁ、と思う今日この頃です。

~ もくじ ~ 

はじめに―迫りくる「現金絶滅」の日
第一章 「おカネ革命」進行中
第二章 「資金決済法」があなたのおカネを守る
第三章 電子マネーに似ているけれど
     -ポイントは「オマケ」か
第四章 「おカネ革命」が新たな市場をつくる
第五章 「おカネ革命」は世界へ
おわりに―電子マネーが通貨を超える日
主要参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「私がおカネの価値を信じているのは、みんながその価値を信じているからである」
価値の根源は、ほかでもない利用者の信用。それが現代のおカネの姿なのである。(P255)

 
これで、、、2007年07月13日以降(1326日)、、、
読んだ本   238冊 (1日平均0.18冊)
読んだページ 54201ページ (1日平均40ページ) + 413ページ
(ページ数および下記グラフにページ数が反映されていない本が2冊あります。221ページ+192ページ)


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