物語 財閥の歴史

物語 財閥の歴史(祥伝社新書)
中野明
祥伝社
売り上げランキング: 64,162

財閥のことが、とってもよ~くわかります。
もっとも、タイトルに「物語」とつけているのだから、たんたんと事実を述べるのではなく、もっとドラマ化したら、より面白いものができたんではなかろうか。

~ もくじ ~

はじめに
第1章 財閥のあけぼの-「三井・住友」のルーツを探る
第2章 財閥と成り上がり者-海坊主・岩崎弥太郎の三菱
第3章 次々と勃興する財閥-あまたいた企業家精神の持ち主
第4章 財閥創始者の共通点-天保世代は財閥への条件か
第5章 財閥観さえいへの道のり-組織の巨大化・多角化
第6章 割拠する財閥の特色-大陸進出と新興財閥の勃興
第7章 大戦景気と財閥の戦略-第好況と大恐慌の中で
第8章 財閥からコンツェルンへ-巨大化するグループとその弊害
最終章 財閥から企業集団へ-「解体」を乗り越えて生き続けたもの
図版出典一覧
索引

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

事業の進歩発達に最も害をするものは、青年の過失ではなくて、老人の跋扈である。(P156)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2461日)、、、
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book20140407
atasintiさんの読書メーター

日本人に「宗教」は要らない

日本人に「宗教」は要らない (ベスト新書)
ネルケ無方
ベストセラーズ
売り上げランキング: 16,673

日本在住ドイツ人のお寺の住職さんによる日本人の宗教観。
日本人自身よりも日本人の宗教について、というよりも日本人についてよく知っているのではなかろうか。
この本を読んで、あらためて、日本人に生まれてよかったぁ、としみじみ思いました。

~ もくじ ~

はじめに -ドイツ人住職から見た「日本人の宗教観」
第一章 「日本人は無宗教」って、本当? -日本と欧米社会の差異
第二章 ここがすごいよ、日本仏教
第三章 ちょっと不思議な、日本仏教
第四章 もし日本から「仏教」がなくなったら・・・・ -日本人の死生観について
第五章 日本人はなぜキリスト教を信じないのか
第六章 日常生活に役立つ「禅」の教え
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

日本人は決して無宗教ではない。日本人は、外国からの様々な物事を受け入れ、カスタマイズし、生活全般に反映している。宗教も同様である。
日本人は「非常に寛容な宗教心」を持っているのだ。(P20)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

しかし、日本でも最近、「絆が大事」「思いやりの心を持とう」と言われるようになった。そう言われなければならない状況こそ、私は問題だと思う。日本人は本来、そういう言葉を口にする必要もなかったのではないだろうか。(P171)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2457日)、、、
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book20140402
atasintiさんの読書メーター

サバイバル宗教論

サバイバル宗教論 (文春新書)
佐藤 優
文藝春秋
売り上げランキング: 317

元外交官で神学者の著者による、宗教を知ると世界で起きていることの本質が分かるという理論。
神学者が僧侶を前に抗議を行なった内容を一般人にもわかりやすく書き変えたということですが、凡人の私にはちょーーーっと難しい。。。
個々の話はよくわかるのですが、話があっちにとんだりこっちにとんだりして、結局この作者がこの本で言いたかったことは何なのか、さっぱりわからない。。。
タイトルの「サバイバル」とは、「宗教によって生き残る」という意味だったのか、「宗教が生き残るには」という意味だったのかもわからない(^^;

~ もくじ ~

はじめに
第一講 キリスト教、イスラム教、そして仏教
第二講 「救われる」とは何か
第三講 宗教から民族が見える
第四講 すべては死から始まる

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

特定の宗教が寛容であるとか、特定の宗教が強権的であるというレッテルを貼ることは、実証的に見ればすぐに否定される意味のないことです。しかし、そういうことが流通してしまうんですね。重要なのは、相互理解の前提として、相手の側の内在的な論理をつかむことだと思います。(P39)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

今、税と社会保障の一体改革をやっています。元官僚だからわかるのですが、この問題の本質は社会保障にはあまり関係ありません、ただ増税がしたいのです。なぜかというと、官僚、特に財務官僚の国民に対する一種のあきらめ感があるからです。日本の国民は、難しいことはお上に任せて、気に食わないことは文句ばっかり言うと思っているからです。(P222)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2451日)、、、
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book20140328
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キャバ嬢の社会学

キャバ嬢の社会学 (星海社新書)
北条 かや
講談社
売り上げランキング: 14,501

「キャバ嬢」について誤解していたかもしれない。
「キャバ嬢」という生き方をしている女性たちのことがよくわかります。
ただ「社会学」的なところはなかったような・・・
これでは単なる潜入ルポ。

~ もくじ ~

はじめに
第一章 キャバ嬢を差別していた女の自分
第二章 まずはキャバクラについて調べまくる
第三章 いざ、キャバクラへ
第四章 キャバ嬢たちの接客戦略
第五章 キャバクラ嬢の深い「病み」~「病んだっていいじゃん」~
第六章 すべての女性はキャバクラ嬢になりうる
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

彼女たちは消費を楽しんではいるが、それはひたすらに「階層の上昇」を目指し、見栄を張るためのものではない。適度に働きつつ、好きなファッションをし、身近な人と幸せに生きる。これが「デフレカルチャー」を生きるキャバ嬢(や彼女たちに共感する若い女性)たちの中心的な価値観だ。(P51)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「女らしさへの風刺」を手に入れた女は、男たちの目線を相対化し、あざ嗤うことすらできるのかもしれない。(P92)

 
 
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book20140323
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営業と詐欺の間

営業と詐欺のあいだ (幻冬舎新書)
坂口 孝則
幻冬舎
売り上げランキング: 11,052

すばらしい営業テクニックと詐欺は紙一重。でもそこには大きな違いがある。それは・・・
詐欺のテクニックの数々、そしてその対処方法はとても参考になります。
「特定商取引法の再勧誘の禁止」この言葉は覚えておくと便利!

~ もくじ ~

はじめに
第一章 交渉術 -世界一のセールスマンが考えているたった一つのこと
第二章 コールドリーディング -OLが絶対に外れない占い師に大金をつぎ込むまで
第三章 ウェブ販売・コピーライティング・マーケティング -目立ちたがり屋資本主義の行く先
第四章 悪質商法・押し売り -最高の知性が罠にかかるとき
第五章 マインド・コントロール -洗脳天国、幸福はいつも未知なもの
第六章 撃退法 -売り手はあなたを知的ゲームに誘っている
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

一流のセールスマンは必ず買い手のメリットをいやになるほど強調してくれます。商品のすごさを説明することすらほとんどありません。ここに絶望的な差があります。(P30)

~ もう一つのなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

お金は現代の自由の象徴だと私は書きました。ただ、お金はそれ単体では何も生み出さず、どんなものでも買ってみないことには効用が生じることはありません。お金を使わなければ貯まるでしょうが、それでは愉しみの大半を捨てているようなものです。(P213)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2444日)、、、
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book20140321
atasintiさんの読書メーター

脳内麻薬

脳内麻薬 人間を支配する快楽物質ドーパミンの正体 (幻冬舎新書)
中野 信子
幻冬舎
売り上げランキング: 171

「快感」の秘密を探る。
つきつめていくとそこにドーパミン。
しかしそんなに単純でもなく、複雑にプログラミングされている。
人間の体って面白い!

~ もくじ ~

はじめに
第1章 快感の脳内回路
第2章 脳内麻薬と薬物依存
第3章 そのほかの依存症 過食、セックス、恋愛、ゲーム、ギャンブル
第4章 社会的報酬
主要参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「(あなたは)素晴らしいね」「(あなたは)頑張ったね」という言い方は主語があなた(YOU)であるメッセージで、YOUメッセージと呼ばれます。これは冷静な言い方ですが感情のこもらない、ある意味で上から目線の言い方だともいえます。
「(私は)あなたのすごさには毎回驚かされる」「(私は)あなたの作品に感動して涙が出そうになった」なら、これは主語がわたし(I)であるIメッセージです。IメッセージのほうがYOUメッセージよりも「あなたの価値を認めていますよ」という気持ちが十分に伝わり、社会的報酬としての価値も高いというわけです。(P128)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2444日)、、、
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book20140320
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高学歴女子の貧困

高学歴女子の貧困 女子は学歴で「幸せ」になれるか? (光文社新書)
大理 奈穂子 栗田 隆子 大野 左紀子
光文社 (2014-02-18)
売り上げランキング: 2,220

大学の博士課程を出てもまともな職につけない高学歴ワーキングプア。
特に女子の場合は悲惨な状況にあると言う。
この本に書いてある男女差、職における性差別は確かに存在することでしょう。

しかし、ちょっと待てよ、という疑問も。
男子の場合は、いろいろな学部にちらばっている博士さんたちに対して、女子の場合は、人文科学系が極端に多いということです。
博士になってももっとも職がなさそうな人文科学系に、みんなして押し寄せておきながら、やっぱり職がないと叫んでいるような気が・・・

~ もくじ ~

はじめに
第一章 どうして女性は高学歴でも貧困なのか
第二章 なぜ、女子の貧困は男性よりも深刻化しやすいのか?
第三章 女子の高学歴化は、彼女たちと社会に何をもたらしたのか?
第四章 女は女というだけで貧乏になるのだ
第五章 「アート系高学歴女子」のなれの果てとして、半生を顧みる
あとがき
執筆者紹介

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

要は、「高学歴女子の増加」現象が社会にもたらしたのは、決して女子の解放や自立などではなく、むしろ逆に女子に期待される仕事やイメージを具現化できる人材を増やしただけで、それは女子を逆に”女子枠”にはめる結果しかもたらしていない、ということなのだろう。(P117)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

我が国では、そんな高学歴難民「博士」が一三万人超いて、(政策課題で生産したにもかかわらず)若手研究者雇用に関する問題は解決の道筋すら立っていない。その最大の要因は、若手研究者の就職問題を議論する意思決定の場に、当事者である若手博士が誰ひとりいないからに他ならない。(P121)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2444日)、、、
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book20140318
atasintiさんの読書メーター

ヤンキー化する日本

ヤンキー化する日本 (角川oneテーマ21)
斎藤 環
KADOKAWA/角川書店
売り上げランキング: 1,453

「細かいことは考えない、気合とアゲアゲのノリさえあれば、まあなんとかなるべ」というのがヤンキーの定義だとすると、今の日本は、政治家も教師もみーんなみーんなヤンキーだらけ?

~ もくじ ~

なぜ今、ヤンキーを語るのか 斎藤環
気合主義はアートを変えるか ヤンキーと芸術 村上隆
勤勉なワルがヤンキーを指嗾する ヤンキーと半グレ 溝口敦
アマチュア好きの日本 ヤンキーと芸能界 デーブ・スペクター
補助輪付きだった戦後民主主義 ヤンキーと国家 與那覇潤
ヤンキーリアリズムは「心」を重視する 元ホストと男子校 海猫沢めろん
「和風建設」というつくられた伝統 ヤンキーと新歌舞伎座 隈研吾
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

アイドルの水着グラビアに添えられる文章、オリンピックの招致広告、東日本大震災復興構想会議による「復興への提言」、さらには朝日新聞の「天声人語」までも。美辞麗句にして内容空疎。壮大きわまりない自分語り。そんな語りが至る所に増殖しつつある。(P39)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

そういうところで求められるコミュニケーションスキルは何なのかといえば、ロジカルな能力ではないし、ディベート能力でもない。空気が読めるかどうか、笑いが取れるかどうかだけなんです。(P157)

 
 

これで、、、2007年07月13日以降(2438日)、、、
読んだ本   513冊 (1日平均0.21冊)
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book20140315
atasintiさんの読書メーター

霊と金

霊と金―スピリチュアル・ビジネスの構造 (新潮新書)
櫻井 義秀
新潮社
売り上げランキング: 183,914

所謂霊感商法がいかにして信者から金を絞り取るのか、
信者はなぜ信じてしまうのか、
そのメカニズムがとってもよくわかります。

~ もくじ ~

はじめに
第1章 取引するカミサマ
第2章 統一教会と霊感商法
第3章 宗教と金の関係
第4章 癒しのバザール
第5章 スピリチュアリティ・ブームに潜む罠
おわりに
主要参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

マインド・コントロールとは常に誰かから監視され、遠隔操作されているようなものではなく、自縄自縛の状態なのである。(P92)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

訴えられて負けたときだけ賠償金を支払えばいいということになれば、泣き寝入りする被害者も少なくないのだから、違法であっても儲かる商売となる。(P101)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2436日)、、、
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book20140312
atasintiさんの読書メーター

「若作りうつ」社会

「若作りうつ」社会 (講談社現代新書)
熊代 亨
講談社
売り上げランキング: 4,721

年の取り方がわからなくなっている人が増えている。
自分の年齢に向き合えない人が増えている。
若くなければいけないと思うあまり、頑張っても頑張っても若さを保てない自分に苦しみ、鬱状態になる人が増えている。
その原因を探ります。

個人的には、アンチエイジングのために自分のやりたいことや食べたいものなどを我慢するというのは、本末転倒だと思っています。
そんな訳で、今日も昼間っからビール(+_+)\(-”-

~ もくじ ~

序 章 年の取り方がわからない
第一章 「若作りうつ」に陥った人々の肖像
第二章 誰も何も言わなくなった
第三章 サブカルチャーと年の取り方
第四章 現代居住環境と年の取り方
第五章 二十一世紀のライフサイクル
終 章 どのように年を取るべきか
あとがき
主な参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「子どもに学ばせる内容や、親子の絆を自由にデザインできるようになった」とも言えますし、「親子関係がどれほど歪んでいようとも、他の成人が修正してくれる確率が下がった」とも言えます。(P40)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

私達の平均寿命は大幅に延びましたが、にもかかわらず--いや、だからこそでしょうか--その寿命をどのように命の循環(ライフサイクル)のなかに位置づけ、老いて死んでいく自分自身をどのように意義づけるか、あやふやになっているように見えます。(P182)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2431日)、、、
読んだ本   511冊 (1日平均0.21冊)
読んだページ 118376ページ(1日平均48ページ)

book20140308
atasintiさんの読書メーター