もうダマされないための「科学」講義

もうダマされないための「科学」講義 (光文社新書)
菊池 誠 松永 和紀 伊勢田 哲治 平川 秀幸 片瀬 久美子
光文社 (2011-09-16)
売り上げランキング: 3535

科学的に実証されていないのに、科学的に実証されているかのごとく宣伝されている偽科学的商品がなぜこんなにも世の中にあふれているのか、、、
マスメディアはなぜうそっぱちを平気で報道するのか、、、
しかも、すべてが意図的なものではない、本人も信じていたりする、、、
そもそも「科学」って何、、、

~ もくじ ~ 

はじめに
1章 科学と科学ではないもの 菊池 誠
2章 科学の拡大と科学哲学の使い道 伊勢田哲治
3章 報道はどのように科学をゆがめるのか 松永和紀
4章 3・11以降の科学技術コミュニケーションの課題
   -日本版「信頼の危機」とその応答 平川秀幸
付録 放射性物質をめぐるあやしい所法と不安に付け込む人たち 片瀬久美子
あとがきにかえて
著者・編者紹介

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

すごく単純に言うと、万能といわれているものは、おそらくなんの効果もないのです。(P52)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

ところが、食品や農業など、暮らしに密接に結びついている「科学」については、社会部や経済部の記者が平気で記事を書いてしまう。自分たちに知識がないことに気づかないまま、簡単に理解できる、伝えられるという思い込みから記事を書く。(P104)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1623日)、、、
読んだ本   305冊 (1日平均0.19冊)
読んだページ 69374ページ (1日平均42ページ)

読書メーター – atasiti

バカボンのパパと読む「老子」

バカボンのパパと読む「老子」  角川SSC新書 (角川SSC新書)
ドリアン助川
角川マガジンズ(角川グループパブリッシング) (2011-11-10)
売り上げランキング: 6965

「老子」の教えをバカボンのパパ語で意訳。
とってもわかりやすいのだ。
「老子」には「これでいいのだ。」がよく合うということがよくわかるのだ。
でも、老子の極端な愚民思想にはちょっと閉口するのだ。
こういう本でもないとおとうさんは「老子」なんて読まなかったのだ。
これでいいのだ。

~ もくじ ~ 

はじめに―「老子をバカボンのパパと読む理由」
上巻
途中で―「老子の中で、レレレと驚く部分」
下巻
おわりに―「無為自然なのだ」

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

国があやしくなってくると、立派な家族を求め始めるのだ。立派な家族なんてオナラもできないから逆にうさん臭いのだ(P52)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

そしてその光を明としてわしらの心に向けて当てるならば、運命のバナナの皮を踏んで転ぶこともないのだ。(P133)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1615日)、、、
読んだ本   304冊 (1日平均0.19冊)
読んだページ 69120ページ (1日平均42ページ)

読書メーター – atasinti

美人は得をするか 「顔」学入門

美人は得をするか 「顔」学入門 (集英社新書)
山口 真美
集英社 (2010-09-17)
売り上げランキング: 335950

「顔」についてのアレコレ。
人はどのようにして他の人の「顔」を認識しているのか。
他の人の「顔」については、目とか鼻とか口といった部分(パーツ)ではなく、全体を見ているが、自分の顔となるとパーツに目がいってしまう話など、中々面白い。

あれっ?
そう言えば、タイトルの美人は得をするかって話は・・・

~ もくじ ~ 

序 章 人は「見た目」のどこを見ているか?
第1章 人はなぜ、顔を気にするのか
第2章 顔の記憶の正確さ
第3章 似顔絵がうまく描けますか
第4章 第一印象は、顔が決め手か
終 章 顔を巡る、もうひとつのお話-自分の顔を考える
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

絵を描くという観点からすると、顔にはイメージとしての顔、実際の顔、描いた顔という三つの側面があるという。その中のどの位置にするかで、画家の心は揺れ動くという。(P33)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

標準的で美しい顔の女性は、ただ美しいだけで終わってしまう。美しさの中にどこかわすれられないところのある顔が、記憶に残るという。どこかしらに個性がないと、私たちの記憶に残っていかないのである。(P188)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1615日)、、、
読んだ本   303冊 (1日平均0.19冊)
読んだページ 68919ページ (1日平均42ページ)

読書メーター – atasinti

「やめること」からはじめなさい

「やめること」からはじめなさい (星海社新書)
千田 琢哉
講談社
売り上げランキング: 7567

頑張っているのに報われない人生を報われる人生に変えるために、あれもこれもやめましょう!
ということで、51個のやめることが列挙されています。
基本は時間を無駄に使うな、ってことですね。
もっとも、一挙にこの本に書かれていることをすべてやめたら、たいへんなことになってしまうでしょう。一つづつできることからやめていきましょう。
ということなのですが、この本に書かれていることをすべてやめることができたとき、本当に「幸せ」な人生を生きているといえるのかは、ちょっと疑問。
つきつめていけば、自分のやりたいことをやるために、結婚したり子供を産んだりするのもやめましょうってなことになりそうです。
まぁ、一番最初にやめるべきは、この手の本を買って読むことかも。

~ もくじ ~ 

職場で「やめる」11のこと
人間関係で「やめる」11のこと
お金で「やめる」7のこと
情報と勉強で「やめる」9のこと
人生において「やめる」13のこと

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

サラリーマンというのは言い訳だらけの人種だ。
会話のすべてが言い訳で成り立っていると言っても過言ではない。(P52)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

あなたは奴隷の特徴をご存知だろうか。
自分たちが奴隷であることに気づいていないことだ。
自分たちが奴隷であることに気づいていないから、王様や貴族になろうとは考えずに奴隷の長になることを目標に日々仕事している。(P146)

 
 

これで、、、2007年07月13日以降(1609日)、、、
読んだ本   302冊 (1日平均0.19冊)
読んだページ 68695ページ (1日平均42ページ)

読書メーター – atasinti

学校では習わない 愛と夜の日本史スキャンダル

学校では習わない 愛と夜の日本史スキャンダル (じっぴコンパクト新書)
堀江 宏樹
実業之日本社
売り上げランキング: 82603

タイトル通りの本です。
ただ事実を淡々と記載したものではなく、作者の私見が多く混じっているのがちょっと残念?
もっとも、何が事実かなんてわからないことだらけなので、しかたないか(笑

~ もくじ ~ 

はじめに
第一章 御簾の内側は花園だった!?
    ~平安貴族の時代
第2章 乱れた世の乱れた関係
    ~貴族から武家の時代へ
第3章 愛と義が織りなす夜の合戦
    ~戦国武将たちの時代
第4章 天下人の愛とスキャンダル
    ~信長・秀吉・家康の時代
第5章 江戸にうごめく大奥ミステリー
    ~徳川幕府の時代
第6章 男の「志」に耐えた女
    ~幕末の志士たちの時代
第7章 維新を生きた男の影
    ~近代化する明治の時代
参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

フランスなど政治家の女性スキャンダルに無関心な国もあるが、それは政治そのものに国民の関心が深いから。
日本人は政治そのものより、政治家の失言と女性スキャンダルに敏感な傾向がどうやら昔から強いようだ。(P236)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1606日)、、、
読んだ本   301冊 (1日平均0.19冊)
読んだページ 68503ページ (1日平均42ページ)

読書メーター – atasinti

2011年11月の読書のまとめ

2011年11月は久しぶりによく読んだ。

11月の読書メーター
読んだ本の数:9冊
読んだページ数:2168ページ
ナイス数:0ナイス

「上から目線」の構造 (日経プレミアシリーズ)「上から目線」の構造 (日経プレミアシリーズ)
読了日:11月25日 著者:榎本 博明
エリック・クラプトン (光文社新書)エリック・クラプトン (光文社新書)
読了日:11月24日 著者:大友博
図説 「無常」の世を生きぬく古典の知恵!方丈記と徒然草 (青春新書インテリジェンス)図説 「無常」の世を生きぬく古典の知恵!方丈記と徒然草 (青春新書インテリジェンス)
読了日:11月21日 著者:
ああ、懐かしの少女漫画 (講談社文庫)ああ、懐かしの少女漫画 (講談社文庫)
読了日:11月17日 著者:姫野 カオルコ
TPP亡国論 (集英社新書)TPP亡国論 (集英社新書)
読了日:11月13日 著者:中野 剛志
水木さんの「毎日を生きる」  角川SSC新書 (角川SSC新書)水木さんの「毎日を生きる」 角川SSC新書 (角川SSC新書)
読了日:11月12日 著者:水木 しげる
仕事をしたつもり (星海社新書)仕事をしたつもり (星海社新書)
読了日:11月11日 著者:海老原 嗣生
本当はスゴい国?ダメな国?日本の通信簿 (ソフトバンク新書)本当はスゴい国?ダメな国?日本の通信簿 (ソフトバンク新書)
読了日:11月07日 著者:八幡 和郎
明日のコミュニケーション 「関与する生活者」に愛される方法 (アスキー新書)明日のコミュニケーション 「関与する生活者」に愛される方法 (アスキー新書)
読了日:11月03日 著者:佐藤尚之

2011年11月の読書メーターまとめ詳細
読書メーター

ここ2年間の読書の推移


 

「上から目線」の構造

「上から目線」の構造 (日経プレミアシリーズ)
榎本 博明
日本経済新聞出版社
売り上げランキング: 236

同僚に対しても、上の人に対しても「上から目線」で話をする人。
逆に上の人からの助言に対してさえも「上から目線はやめてください」などという人。
いるよね、そんな人。
なぜ、そのような人が生まれたのか、かれらはなぜ、そのような行動をとるのか、
それを突き詰めていくと・・・
「人」のことを「人間」(人の間)と呼ぶ、日本人固有の心のありかたに。。。
これは中々根が深い問題。
おそらくは中国人や韓国人の方が欧米化はたやすいのかも。

~ もくじ ~ 

プロローグ「上から目線」とは何か
第1章 なぜ「上から目線」が気になるのか
第2章 「上から」に陥りがちな心理構造
第3章 空気読み社会のジレンマ
第4章 目線に敏感な日本人
第5章 「上から目線」の正体
おわりに
参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

市場経済の発展により、モノの価値は、それがどれだけ役に立つかという使用価値によって決まるのではなく、それがいくらで売れるのかという交換価値で決まるようになった。それと同様に、人間の価値も、どんな能力がありどんな人格を備えているかということよりも、周囲の人たちから気に入られるかどうか、受け入れられるかどうかによって決まる。(P23)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「そのままの自分を受け入れる」ということと、「そのままでいい」ということは、同じではないのだ。(P219)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1597日)、、、
読んだ本   300冊 (1日平均0.19冊)
読んだページ 68247ページ (1日平均42ページ)

読書メーター – atasinti

エリック・クラプトン

エリック・クラプトン (光文社新書)
大友博
光文社 (2011-11-17)
売り上げランキング: 3863

エリック・クラプトンは読むものではありません。聴くものです。
そんなことは100も承知だったのに、
本屋で「エリック・クラプトン」という表紙を見て思わず手にとってしまった(笑
この本を読んで、あらためて、、、
エリック・クラプトンは読むものではありません。聴くものです。

ところで、不思議なことにこの本を読んでいる間、ずっと頭の中をエリック・クラプトンの楽曲が流れていました。
それなら、ちゃんと聴きながら読もうか、と電池が切れてしまってから久しかったおとうさんのiPod miniを久しぶりに充電したおとうさんです。

やっぱりいいなぁ、エリック・クラプトン。

〜 もくじ 〜 

序章
第1章 クロスロード(1) 幼少期から70年代初頭まで
第2章 クラプトンとブルース
第3章 クロスロード(2) 70年代から現在まで
第4章 クラプトンの代表作
第5章 クラプトンとギター
第6章 オールド・フレンズ 友人・同志・ライバルたち
あとがき
参考文献
アルバム開設
年譜
来日歴

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

僕はあまり優秀なソングライターじゃないっていう意識があって、自分の曲よりも誰かの曲を演奏しているほうが楽しめる。作家と言うよりは、解釈者なんだろう。(P144)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

ちなみに、アルバムの原題の意味は『レイラと、その他、愛の歌詰めあわせ』といったところ。ホイットロックのアイディアで、チョコレートやクッキーの詰めあわせなどで使われるアソートという言葉をいただいたものだという。(P147)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1596日)、、、
読んだ本   299冊 (1日平均0.19冊)
読んだページ 67567ページ + 204ページ + 251ページ (1日平均42ページ)
(またまた読書メータにページ数が反映されない!)

読書メーター – atasinti
これでは読書メーターを使っている意味がないよぉ!
 
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方丈記と徒然草

「無常」について語っている方丈記と徒然草の読み比べ。
どちらかと言えば、「こうしてこの庵での生活に執着することもまた物事への執着の一つであり罪だ」と考え込む超まじめな鴨長明よりは、お酒もたしなむし、結婚なんてするもんじゃないけど恋愛はOKってな感じの卜部兼行(吉田兼好)の方が親しみがわきます。
でも、なんだかんだ言っても、この人たちは、働かなくてもこうした生活ができる社会的な地位にいたってことなんですよね。。。

~ もくじ ~ 

はじめに
第一章 無常の世を生き抜く!「方丈記」と「徒然草」
第二章 「方丈記」-無常を解き明かす隠者のバイブル
第三章 「徒然草」-無常の世を生きる知恵の文学

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

どうやら本音はどんな女でも毎日一緒に顔を見ていたら、疎ましく、嫌になってくるという点にあるようだ。(P114)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

愚かな人は生きる楽しみを忘れてほかの楽しみを求めるという批判である。(P151)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1593日)、、、
読んだ本   298冊 (1日平均0.19冊)
読んだページ 67567ページ + 204ページ (1日平均42ページ)
(また読書メータにページ数が反映されない!)

読書メーター – atasinti

ああ、懐かしの少女漫画

ああ、懐かしの少女漫画 (講談社文庫)
姫野 カオルコ
講談社 (2011-10-14)
売り上げランキング: 18094

姫野カオルコさんによる少女漫画の想いで話。
少女漫画そのものというよりも、その漫画を読んでいたころの自分のこと、その当時にその漫画に対して思ったことなど。
私も少女漫画も読んでいた時期がありましたが、それは大学生の頃なので、この本に出てくる作品はほとんど知りません。
ただ姫野カオルコさんは少女漫画を愛しているんだなぁってことがよくわかります。
それにしても、なかよし○年○月号はだれだれちゃんのおうちで借りてよんだ、とかそんな小学生の頃のことを覚えている彼女の記憶力にびっくりです。
そして巻頭写真、小学生のころに買ってもらったマンガ雑誌の付録の数々がそのままの形で残っているなんて、なんと物持ちがいいひとなんでしょう!!!

~ もくじ ~ 

1-楳図かずお
2-一条ゆかり
3-そんな少女漫画、見たこともない。そんな漫画家、聞いたこともない
4-赤松セツ子
5-コーヒーブレーク「お姉さま」ということば
6-はまえりこ(前半)
7-はまえりこ(後半)
8-コーヒーブレーク チャコちゃんシリーズ
9-石原豪人
10-浜慎二
11-巻美也子
12-コーヒーブレーク 和泉雅子の貞操
13-松井由美子
14-コーヒーブレーク 悪魔くん、恋知り初めさし前髪の
15-長谷川一
16-西谷祥子
17-コーヒーブレーク ショーケンの貞操
18-松田明姫
19-巴里夫
20-コーヒーブレーク「おたよりちょうだい」の向こう側
21-平田真貴子
22-今村洋子&今村ゆたか(姉弟)
23-忠津陽子&大和和紀(いとこ同士)
24-矢代まさこ
25-コーヒーブレーク 死をよぶピエロ
26-水原としえ・大島弓子・山岸涼子
27-少女漫画における目の系譜
28-松尾美保子
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

大人というものは、子供が「健康的」「健全」「明朗」「素直」といったものの中にどぷっと漬かっていてほしいものなのである。
 とすると、「こうしたものではない匂い」を発しているもの(たとえ、チラッとでも)を、警察犬みたいにクンクンクンッと、そりゃあもう速やかにかぎつけるのが大人であり、「こうしたものではない匂い」を発しているものにチューッとコマネズミのようにとびつくのが子供であるのだ。(P49)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「初期の作品もとってもよいのでぜひ読んで見てください」と、初老の私は、これから大島弓子を読もうとしている若い読者に勧誘したいところだが、漫画というのは、その時代に、その時代の空気を吸いながらリアルタイムで読んでこそいいのだということもよく知っているため、気軽には進められない。(P262)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(1589日)、、、
読んだ本   297冊 (1日平均0.19冊)
読んだページ 67567ページ(1日平均42ページ)

読書メーター – atasinti