性のタブーのない日本

性のタブーのない日本 (集英社新書)
橋本 治
集英社 (2015-11-17)
売り上げランキング: 1,992

江戸時代以前の日本における性のあり方について書かれた本。
タブーはなかったがモラルがあった。
キリスト教を柱にした西欧とは全く異なる文化を持っていたことがわかります。
西欧の方々には決して理解されないであろう文化が。
しかし明治政府の西欧化政策によって、その文化も性に対する考え方もすべて失われてしまったということですね。
それはよかったのか、悪かったのか、、、
 
~ もくじ ~

タブーはないが、モラルはある
第一章 それは「生理的なこと」だからしょうがない
第二章 「FUCK」という語のない文化
第三章 男の時代
参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

結論めいたことを言ってしまえば、日本人には「悠長なシステム」を構築して、洗練された「時間の無駄使い」をする才能があるのです。(P202)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

ただ「やれればいい」というものではなくて、「女の子と付き合いたかったら、ジョシの気持ちが分からなくちゃ」と言われ、「ジョシの気持ちってなに?」と聞くと、やたらめんどくさくてどうでもいい「欲望」のようなものが並べ立てられて、「だったらいいや」になっちまうというのは、今でもというか、今になってまた改めて、当たり前になって来ています。(P210)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3110日)、、、
読んだ本   691冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 164336ページ(1日平均52ページ)

book20160116
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洗脳 地獄の12年からの生還

洗脳 地獄の12年からの生還
Toshl
講談社
売り上げランキング: 1,323

X-JAPANのToshlさんが自身が経験した、いかにして洗脳されていったのか、12年間に及ぶ洗脳されていた時期のこと、そしていかにしてその洗脳から逃れたのかを事細かに告白。

家族や友人との関係に悩む心にたくみに忍び込んでくる魔の手。
そしてその後の壮絶な日々。
((((;゚Д゚))
 
~ もくじ ~

プロローグ
第1章 1993~1997 地獄への切符
第2章 1997~1998 洗脳男
第3章 1998~2006 騙し続ける妻の残虐性
第4章 2006~2009 逃亡、暴力、そして拉致監禁
第5章 2009~現在 奇跡の出会い
あとがきにかえて 紀藤正樹弁護士

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3105日)、、、
読んだ本   690冊 (1日平均0.22冊)
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book20160111
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僕たちはガンダムのジムである

僕たちはガンダムのジムである
常見陽平
ヴィレッジブックス
売り上げランキング: 121,808

僕たちはガンダムのジムなのだ。
悪役のザクにすらなれないのだ。
会社もメディアも「頑張ってガンダムを目指せ」と煽るけれど、頑張ったって僕たちはジムなのだ。
でもそれでいいではないか。
ジムにはジムの生き方がある。
世の中を動かしているのは1%のガンダムではなく99%のジムなのだ。
問題はジムがジムとして生き難い社会の方なのだ。
 
~ もくじ ~

文庫版序文
はじめに
第1章 僕たちの「戦場」は今、どうなっているのか?
第2章 僕たちはこうしてジムになる
第3章 僕たちジムのための人生戦略
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

そもそも、仕事をいかに要件定義するか、職務範囲や責任をいかに明確にするか、さらには、これが核心なのであるが、「いかに仕事の絶対量を減らすか」という発想を入れずに改革をしても上手くいくわけがない。労働強化につながるだけである。(P6)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

それでも、その他大勢から抜け出したいから、ジムである自分を認められないから、みんな「キャリアアップ」や「スキルアップ」に踊らされ、気づけばアップアップしている。(P135)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3103日)、、、
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読んだページ 163812ページ(1日平均52ページ)

book20160109
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水木サンの幸福論

水木サンの幸福論 (角川文庫)
水木 しげる
角川書店
売り上げランキング: 440

水木しげるさんがお亡くなりになった際に話題になった「水木しげるの幸福の七か条」の説明を読んで見ようと、Amazonで予約した本(その時は在庫切れでした)
もっとも、幸福論は最初の方の少しだけで、残りは水木しげるさんの自伝。
戦争で片腕を失っても、幸せだったと自分で言える一生を送った水木さんは、でも難しいことを言ってるわけではないんですよね。
巻末の漫画は少年時代を描いたものですが、想像を超えた世界!
あのような少年時代を過ごした方はやはり年をとっても死ぬまで元気なんだなぁ。。。
 
~ もくじ ~

第一部 水木サンの幸福論
第二部 私の履歴書
解説 武良 悦子
特別付録1 わんぱく三兄弟、大いに語る
特別付録2 花町ケンカ大将

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

栄光や評価など求めず、大好きなことに熱中する。それ自体が喜びであり、幸せなんです。(P19)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3099日)、、、
読んだ本   688冊 (1日平均0.22冊)
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book20160105
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スター・ウォーズ学

スター・ウォーズ学 (新潮新書)
清水 節” “柴尾 英令
新潮社
売り上げランキング: 3,070

スター・ウォーズを学術的に解剖?
いえいえ、所謂一つのスター・ウォーズ賛歌です。

~ もくじ ~

プロローグ
Episode.1 「惑星大戦争」の予兆
Episode.2 「スター・ウォーズ」の出現
Episode.3 「創造主ルーカス」の渇望
Episode.4 「銀河のサーガ」の構造
Episode.5 「デジタルシネマ」の革命
Episode.6 「帝国ディズニー」との融合
エピローグ
執筆分担箇所
主な参考文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

熱狂的なファンが作品を盛り上げ、その熱気がメディアを介して伝搬していく。現在では主流となったこうした手法を本格的に採り入れたのも、『スター・ウォーズ』が契機だったといっていい。(P42)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3088日)、、、
読んだ本   687冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 163339ページ(1日平均52ページ)

book20151225
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甘い生活

甘い生活 (講談社+α文庫)
島地 勝彦
講談社
売り上げランキング: 70,095

「甘い生活」と聞くと、弓月光さんによる下着メーカーに勤務する男性が主人公のマンガを思い描くおとうさんですが、この本は弓月光さんの「甘い生活」とはまったく関係ございません。
この本に出てくる「甘い生活」とは1960年公開のイタリア映画のことでしたが、おとうさんはその映画を知りません。
と言っても、この映画のことが出てくるのは、この本の中の1話だけ、それもちょびっとだけです。

週刊プレーボーイの編集長をしていた島地勝彦さんのエッセイ。
良く言えば、カッコよく面白い話がいっぱい、悪く言えばくだらない話がいっぱい。
ただ、言葉の端々に「俺ってカッコいいだろ?」「俺ってダンディだろ?」という気持ちがにじみ出ていて、ちょっと辟易しちゃう部分も。
半分はウイスキーの話か葉巻の話かゴルフの話で、結局この世代にとってのダンディーな生き方って言うのは、葉巻をくゆらせながらウイスキーのうんちくをたれ、ゴルフのスコアを自慢するってことだったんだなぁ、などと思ったおとうさんなのでした。

この本の中で、もっとも洒落たお話は、塩野七生さんのまえがきかもしれない。

~ もくじ ~

島地さんと私 塩野七生
人生は冥途までの暇つぶし
元気に生き抜くことが正義である
  :
(省略)
  :
一つ屋根の下で暮らすと、オスとメスの関係は消滅する
人生は恐ろしい冗談の連続である
あとがき

 
 

これで、、、2007年07月13日以降(3085日)、、、
読んだ本   686冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 163147ページ(1日平均52ページ)

book20151222
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インバウンドの衝撃

インバウンドの衝撃 外国人観光客が支える日本経済 (祥伝社新書)
牧野 知弘
祥伝社
売り上げランキング: 38,540

外国人観光客に高い期待を持ち、もっともっと外国人観光客を呼び込むためにはどうすればいいか、おらが村にはちっとも外国人が来てくれないのはなぜなのか、どうすれば外国人観光客がおらが村にもきてくれるのかという本。
オランダ村とかスペイン村とかを作るのではなく、日本村をつくればいいと言うのは中々面白い。
しかし、ここまで外国人に媚びる必要はないのではないかと言う気も、、、
それにしても、大阪のホテルの高騰はなんとかしてほしい。
 
~ もくじ ~

はじめに ここはニッポン? 外国語が飛び交う銀座・中央通り
第一章 増加が止まらない訪日外国人客
第二章 ホテル業界の異変
第三章 訪日外国人客の日本での生態
第四章 受け入れ側の課題と解決策
第五章 地方創生の切り札として
第六章 日本再生の切り札として
おわりに 真の観光立国を目指して

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

「なんか、最近ガイジン増えたよね」
という会話ではなく、街を歩く外国人と積極的に会話する、道を教えてあげる、そんな一つ一つの行動から国際交流・相互理解は生まれるのです。(P234)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3081日)、、、
読んだ本   685冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 162827ページ(1日平均52ページ)

book20151218
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創造的脱力

創造的脱力 かたい社会に変化をつくる、ゆるいコミュニケーション論 (光文社新書)
若新 雄純
光文社 (2015-11-17)
売り上げランキング: 14,715

この本を読んでまず思う浮かんだ言葉が、この本には出てきませんが、「ゆるふわ」です。
そうだ、時代は今、「ゆるふわ」を求めているのか。

日本がなぜ高度経済成長を遂げることができたのか、
そんな日本がみんながそこそこ裕福になり一億総中流とか言われ出してから以降、なぜ停滞してしまったのか、
そしてなぜ、日本からはスティーブ・ジョブスのような人物が現れないのか、
なんとなくわかったような気がします。
「答え」がないところからしか、「答え」を求めないところからしか、新しいものは生まれない。

鯖江市のJK課が成功して、福岡市のカワイイ区が失敗した理由も見えてきます。

こうして考えると、ヘビーメタルという重た~い音楽にかわいいというゆるいものをぶっつけたBABYMETALが、日本よりも欧米で評価されていると言うのもなんとなくわかる気がします。

今の私たちに必要なのは「ゆるふわ」なのです。
 
~ もくじ ~

序 章 破壊しないで、「脱力」する
第一章 「グラデーション」をつくる -自意識過剰で偏屈な僕の、研究と実験
第二章 JKが主役の、ゆるいまちづくり
第三章 ニートだけの、ゆるすぎる会社
第四章 ズレた若者たちの、いろいろな就職
終 章 かたい社会に変化をつくる
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

「ゆるい」関わり合いの本質は、放置や放任ではありません。一緒に考えて、悩んで、楽しんで、一緒に「新しい何か」をつくっていくという供創のプロセスです。(P98)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

僕たちは今、経済規模の拡大や生活水準の向上を目指してがむしゃらに頑張ることよりも、一人ひとりがもつ微妙な違いや複雑な多様さをお互いに認め合い、引き出し合い、そして活かし合っていくための「やわらかさ」や「しなやかさ」を必要としているのではないでしょうか。(P221)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3070日)、、、
読んだ本   683冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 162352ページ(1日平均52ページ)

book20151210
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悪いのは誰だ! 新国立競技場

悪いのは誰だ!  新国立競技場 (扶桑社新書)
上杉 隆
扶桑社
売り上げランキング: 163,224

新国立競技場の迷走劇の裏には三つの利権に群がる人々が。
そもそもがザハさんを選定したデザインコンペが設計者を選定するコンペではなく、設計監修者を選定するコンペだったって、何だそれっていう感じだし、そうだとしても、普通に考えれば、設計監修者に選定されたザハさんがその下の設計者を選定して契約するものだと思うが、なんとザハさんとの契約よりも前に設計会社と契約されていたとか、ほんとにわけがわからない!
そして、これだけの問題と税金の無駄遣いをしておきながら、誰ひとり責任をとっていない。
このままでは次も同じじゃないのか?
森さんをはじめ、関係していた人みんなに退陣してもらうしかない?
 
~ もくじ ~

第1章 迷走の序曲~すべてはスキー場から始まった
第2章 1つ目の利権~ラグビー利権
第3章 2つ目の利権~JSC利権
第4章 3つ目の利権~東京都利権
第5章 不可解なデザインコンペ
第6章 新国際競技場問題、悪いのは誰だ!
あとがき

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

だが、東京が新たなスタートを切るには、ザハ案の新国際競技場建設に携わった人物には全員退場してもらわなければならない。森組織委員会会長などは『どこに責任があるかは難しい問題。全体で負わなきゃならない』と明言したのだから、善人で責任をとって速やかに退陣していただこう。(P184)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3070日)、、、
読んだ本   683冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 162352ページ(1日平均52ページ)

book20151207
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負ける技術

負ける技術 (講談社文庫)
カレー沢 薫
講談社 (2015-10-15)
売り上げランキング: 6,126

マンガ家のカレー沢薫さんのコラム集。
タイトルに技術とありますが、テクニック本ではありませんし、自己啓発本でもありません。
カレー沢さんが自身の半生について自虐的に自虐的に自虐的に自虐的に語ります。
しかし、考えてみれば、カレー沢さんは、それは友だちいなかったりニートだったりしたことがあったとはいえ、OLを続けながらも連載を持ったマンガ家だし、結婚もしているし、なんだかんだ言っても、どちらかといえば、「勝組」にはいる人なんですよね。
もっとも、私は、この「勝組」とか「負け組」という言い方は好きではありません。
人生は勝ち負けではない。
他人と勝負する必要はなく、何をすれば幸せを感じられるか、何をすれば楽しいと感じられるか、それがその人の生きる道だと思います。

~ もくじ ~
省略

~ なるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

しかしネットに作品を載せたからといって、すぐに千客万来、絶賛の嵐、などということはまずない。1ヶ月間訪問者が自分のみ、ということもよくあることだ。つまり無理失理周囲に作品を見せていた暴力性が、誰も見てない作品を延々描き続けてネットに載せるという変態性にシフトしたにすぎない。(P41)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはinbookの該当セリフのページ)

痛い歴史を総称して「黒歴史」と呼ぶが、さらにその上を行くのが「無歴史」である。良いも悪いも思い出自体が皆無であり、死ぬ前に見るという走馬灯すらたった2秒で終了するため尺が足りず、臨終の瞬間までその2秒をループするしかない。それが真の非リア充、非リア神の生涯である。(P276)

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(3066日)、、、
読んだ本   682冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 162153ページ(1日平均52ページ)

book20151203
atasintiさんの読書メーター