地方消滅の罠

地方消滅の罠: 「増田レポート」と人口減少社会の正体 (ちくま新書)
山下 祐介
筑摩書房
売り上げランキング: 4,533

増田寛也さんの「地方消滅」を読んだときになんとなく感じた違和感の正体がわかった気がしました。
増田さんのレポートの人口減少の現実はしかkりと受け止め、その対策を施さなくてはなりません。
しかし増田さんのレポートに記載の対策「選択と集中」は地方中核都市に予算を集中し、それ以外の町村の消滅を加速させることになりかねず、地方消滅という衝撃的な言葉でいたずらに危機感を煽り、それを防ぐためにはもうこの道しかないと、ある方向へ無理やり人々を先導しようとする意図が見える、と指摘しています。
そしてその意図とは、小泉政権が推し進めようとしたが、民主党の政権交代で頓挫してしまった、新自由主義社会への推進を再び推し進めようとしているのではないか、ということです。
それはちょっと深読みし過ぎではないかという気もしますが、実際はそうなのかもしれないとおもわせるところは多々あります。
もっとも、この本の対策も、具体性を欠いており、絵にかいた餅に終わってしまう可能性があります。
しかし、個人的には増田さんの対策よりは、この本の対策の方が進むべき道だと思います。

複数自治体への住民登録やバーチャル自治体は面白い考えです。複数自治体に登録できるのなら、私にとってふるさとの福岡市にぜひ登録したい、そう思うと、区民登録していた福岡市のカワイイ区がなくなっちゃうのはとっても残念な話です。カワイイ区という名称がどうかという話はありますが、あれはあれで時代の最先端を行っていたんだなぁと思います。

~ もくじ ~

序 章 地方消滅ショック
第1章 人口減少はなぜ起きるのか
第2章 地方消滅へと導くのは誰か
第3章 「選択と集中」論の危うさ
第4章 多様なものへの共生へ
第5章 「ふるさと回帰」は再生の切り札になるか
第6章 持続する制度を生み出す
終 章 新しい社会を選べるか
謝辞
引用文献

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

そもそも、「選択と集中」で無理して手に入れる豊かさとは、私たちがそれによって社会を壊してまで手に入れるほど価値があるものなのだろうか。それを選択する必要性はあるのか。(P104)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

私たちには、いま経済成長以外の目標がない。それどころか経済成長も、もはや一部の人たちが信仰しているだけで、私達は目的を失って漂流する大量の民に成り下がってしまったかのようだ。私たちの暮らしに明るい方向性をビシッと印象づける、そうした政策・制度が欲しい。(P278)

 
 
 
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My関連エントリー
地方消滅 at 2015.02.20
 
 
~ 追記 (2015.03.02) ~
こんな取り組みも始まったんですね。

全国の古民家をつないでネットワーク型の村を作る−−秋田県五城目町の古民家から始まる「シェアビレッジ」プロジェクト | マチノコト at 2015.03.01

秋田県五城目町で、「村があるから村民がいるのではなく、村民がいるから村ができる」という考えを持ち、消滅の危機にある古民家を村に見立てて再生させていく取り組みが始まりました。

「シェアビレッジ」と名付けられたこの活動は、多くの人が1つの家を支える仕組みを作り、全国の古民家をネットワークして村に変えていきながら、「100万人の村」をつくることを目指すというもの。

 

 

地方消滅

地方消滅 - 東京一極集中が招く人口急減 (中公新書)
増田 寛也
中央公論新社
売り上げランキング: 130

問題は少子高齢化だけではない。
地方から東京圏への人口流出、とくに若い女性の流出が続いており、高齢者がお亡くなりになって行くにつれ人口そのものが減り、そして誰もいなくなってしまう地方消滅へ向かって加速している。
では東京圏は安泰かというとそんなことはなく、過酷な労働条件の下、どこよりも出生率が低い。
では、どうすればいいのか、、、

~~すべきである、~~が必要である、そんな対策が並べられてはいるものの、その財源をどうするかという点が抜け落ちている気がする。財源がなければ絵に描いた餅に終わってしまう。

いずれにしても、まずは、現在の日本の状況をとらえることが大事。
そして人口急減は待ってくれないことを認識することから始まる。

~ もくじ ~

序 章 人工急減社会への警鐘
第1章 極点社会の到来-消滅可能都市896の衝撃
第2章 求められる国家戦略
第3章 東京一極集中に歯止めをかける
第4章 国民の「希望」をかなえる-少子化対策
第5章 未来日本の縮図・北海道の地域戦略
第6章 地域が活きる6モデル
対話篇1 やがて東京も収縮し、日本は破綻する 藻谷浩介 増田寛也
対話篇2 人口急減社会への処方箋を探る 小泉進次郎 須田善明 増田寛也
対話篇3 競争力の高い地方はどこが違うのか 樋口美雄 増田寛也
おわりに-日本の選択、私たちの選択
参考文献
メンバー紹介
全国市区町村別の将来推計人口

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「出生率はこれからも上がるだろうが、出生自体は減っていく」と書きました。問題なのは、あくまで子どもの数です。それには説明変数が二つあって、おっしゃるように出産適齢期女性の絶対数×出生率です。変数の片方だけを取り上げて一喜一憂するなど愚の骨頂。小学生でもわかる理屈と思うのですが、なぜか東大卒のエリートたちが気づかない(P144)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

先のことを考えると暗澹たる気持ちにもなるんだけれど、治療を始めるなら一日でも早いほうがいいのは病気と同じ。(P155)

 
 
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川崎フロンターレあるある

川崎フロンターレあるある
いしかわごう
TOブックス (2015-02-15)
売り上げランキング: 172

川崎フロンターレサポーターにとって、そうそう、その通り、が満載の一冊!!!
でも少しだけ、へぇ、そーなんだ、っていうのがあったということは、私はまだまだフロンターレサポーターとしての修行が足りないってことですね(^^;

開幕が待ちどおしいぃぃぃ!!!

開幕に向けた気分を盛り上げてくれる一冊。

今年は優勝するぞぉ!!!
Go!Go!フロンターレ!

オーオオオー LOVE KAWASAKI 俺たちとともに行こうぜ♪
オーオオオー LOVE KAWASAKI ラララーララーラーララララララ♪
俺たちの想いは~ 誰よりも熱く~♪
蒼黒に光る星とともに~ フットボールトゥギャダ~ カワサキ~♪
 
 
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『もちろんゲット!!』|阿井莉沙オフィシャルブログ「LOVE」Powered by Ameba at 2015.02.17
 
 
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暦と日本人88の謎

暦と日本人88の謎 (だいわ文庫)
武田 櫂太郎
大和書房
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「暦」というものについてのアレコレ。
太陰暦と太陽暦だけじゃなくって、それぞれいろいろな暦があって、暦は時の権力者が与えるものだった。
その昔、陰陽師は暦と深く関わっていた。
しかし、江戸時代までの日本の暦は、大の月と小の月が毎年変わり、またときどき閏月が入るけど、それが入る月もその時々でちがっていたなんて知らなかった。

~ もくじ ~

CHAPTER1 暦に関する素朴な疑問
CHAPTER2 暦はどうやって生まれたのか?
CHAPTER3 日本の暦はどのようにして広まったのか?
CHAPTER4 暦にまつわる人物の謎
CHAPTER5 旧暦から新暦へ
CHAPTER6 暦と年中行事の謎
巻末付録 七十二候

 
 
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父という病

(051)父という病 (ポプラ新書)
岡田 尊司
ポプラ社
売り上げランキング: 12,355

以前「母という病」という本のタイトルを見たとき、母親でいることに疲れ、育児うつになったおかあさんの話かと思いましたが、まったく反対の話で、ダメな母親が原因で病になってしまった子どもたちの話でしたが、これはその父親版。
この本を読めば読むほど、自分はちゃんと父親としての機能をはたしてきたのだろうか、と不安になってしまうけれど、たとえ、ダメな父親であったとしても、うちの子どもたちはちゃんと育ってくれていると信じたい。。。。。。。。。。
 
~ もくじ ~

序章 父親は必要なのか
第1章 愛着対象としての父親
第2章 瀕死のエディプス
第3章 自我理想としての父親
第4章 父親不在症候群
第5章 筒親を求めて
第6章 放遂される父親 父親は悪者か?
第7章 栄絵院の父親
おわりに

~ なるほどな一文 ~ (リンkうはInBookの該当セリフのページ)

あなたが求めるような理想の存在など、現実には存在しない。それと比べれば、みんな欠陥品になってしまうだろう、過度な期待と失望という事態を防ぐには、現実離れした理想の存在を求めるのではなく、欠点もあれば、良いところもあるといった不完全な存在を、ありのままに受け入れ、お互いに良い関係を築いていけるように努めていくことなのだ。(P321)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンkうはInBookの該当セリフのページ)

だが、いくら父親の存在感が薄まろうと、その役割の大切さが薄まったわけではない。(P343)

 
 
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創業一四〇〇年―世界最古の会社に受け継がれる一六の教え

創業一四〇〇年――世界最古の会社に受け継がれる一六の教え
金剛 利隆
ダイヤモンド社
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1400年続いている会社のお話?
と言っても、四天王寺の修繕・改築を専門に請け負ってきた宮大工の集団ということで、かなり特殊事情。
そんな神社仏閣を専門の会社が、著者の代に業務拡大を行なって倒産の危機に陥ったけど、伝統ある会社をつぶしてはならないという義理堅い方々の支援でなんとか機器を乗り切った。
16の教えは当たり前のことばかり。
結局のところ、当たり前のことができる会社が続くと言うことなんでしょうね。

~ もくじ ~

はしがき
第1章 一四〇〇年の伝統を支える人づくり
第2章 聖徳太子の命で始まった世界最古の会社
第3章 いまも受け継がれる「遺言状」一六の教え
第4章 「なにわの女棟梁」が老舗を立て直す
第5章 義理と尋常が救った存続の危機
第6章 原点回帰で歩み出す次の三〇〇年
あとがき
金剛家関係年表

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

「見て習え」でなければ学べない世界では、教える側にも口と手を出しすぎない忍耐が求められているのです。(P24)

 
 
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誰も書かなかった 日本史「その後」の謎

誰も書かなかった 日本史「その後」の謎 (中経の文庫 ざ 1-2)
雑学総研
KADOKAWA/中経出版
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前回読んだ本の日本史編。
どこかで聞いたり読んだりしたお話が多かった。。。
それにしても、誰々は実は生きていたっていう伝説の多いことよ。
これも日本人のひとつの特色なのかもしれないなぁ。
 
~ もくじ ~

はじめに
第1章 実は知られていない あの歴史の「その後」
第2章 意外な生きざまを送った あの人物の「その後」
第3章 国の発展を促した 天才たちの「その後」
第4章 史実のウラにある 隠された「その後」
第5章 にわかには信じがたい 驚愕の「その後」
第6章 日本史を動かした 女たちの「その後」
第7章 国を騒がせた モノ・場所の「その後」
主要参考文献

 
 
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book20150204
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誰も書かなかった 世界史「その後」の謎

誰も書かなかった 世界史「その後」の謎 (中経の文庫)
雑学総研
KADOKAWA/中経出版
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順番もめちゃくちゃだけど、人を中心にした歴史はとても面白い。
一つ一つがあまり詳しすぎることもなく、軽く読めるところもいい。
学校の授業も、歴史を全部一通り教えようとしないで、いくつかテーマを絞って教えるようにしたら、もっとみんな授業を聞くんじゃなかろうか。

そう言えば、自分が高校のときの世界史の先生は「戦争」の話になると夢中になってやたらとくわしく話しだし、ナポレオンなんて、ひとつひとつの戦いを黒板に図を描きながら説明し、ナポレオンだけで何時間も授業が続き、おかげで最後までいかなっかったけど、とても楽しい授業でした。
えっ?
おまえは理系だからそれでよかったかもしれないけどって?

~ もくじ ~

はじめに
第1章 実は知られていない あの歴史の「その後」
第2章 意外な生きざまを送った あの人物の「その後」
第3章 世界の発展を促した 天才たちの「その後」
第4章 史実のウラにある 隠された「その後」
第5章 にわかには信じがたい 驚愕の「その後」
第6章 世界史を動かした 女たちの「その後」
第7章 世界を騒がせた モノ・場所の「その後」
主要参考文献

 
 
これで、、、2007年07月13日以降(2760日)、、、
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名画は嘘をつく

名画は嘘をつく (ビジュアルだいわ文庫)
木村泰司
大和書房
売り上げランキング: 6,402

絵は見るものであって読むものではない、ということはわかっておりますが・・・
絵の中に秘められた嘘を知ることで、その絵が書かれた時の作者の立場や状況、心境、環境などが見えてきて、
それはそれで楽しい。

~ もくじ ~

はじめに 名画にはどんな「嘘」が秘められているのか
第1章 タイトルの嘘
    ~題名からは想像もできない絵の世界
第2章 モデルの嘘
    ~モデルは真実を語らない
第3章 景観の嘘
    ~名画家の頭の中の景色
第4章 王室の嘘
    ~尽き果てぬ虚栄心と自尊心
第5章 設定の嘘
    ~史実とは異なる「絵筆のアレンジ」
第6章 見栄の嘘
    ~栄光の輝きは飾り物か
第7章 画家の嘘
    ~巨匠にまつわる逸話は本当なのか
第8章 天界の嘘
    ~試行錯誤を重ねた「神々の具現化」
第9章 見方の嘘
    ~鑑賞者や批評家の思い違い
第10章 ジャンルの嘘
    ~肖像画?風景画?静物画?

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

絵画鑑賞はれないとよく似ています。一目惚れだけでは長続きしません。その人物の内面を知ることによって、愛情も深くなったり覚めたりもします。
また、相手をよく知ることによって、相手のつく嘘も見抜けるようになっていきます。もちろん、関係をよくするための「白い嘘」というものも存在します。そして、自分で勝手な想像をして勘違いをし、相手を嫌いになることもあります。(P5)

 
 
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「メジャー」を生みだす

「メジャー」を生みだす マーケティングを超えるクリエイターたち (oneテーマ21)
堀田 純司
KADOKAWA/角川書店
売り上げランキング: 46,765

大衆の動向をマーケティングしその傾向にヒットする商品を出せばバカ売れする、そんな時代はもう終わった。
成功を収めた12人の漫画家や音楽家のインタビューをもとにまとめられたものです。
しかし、それぞれがそれぞれの個性や特性、そして環境を持っており、統一感はありません。
また、メジャーと呼べるものかどうかも疑問です。
一部、いまどきの若者論になっているところもあります。
12人の成功者の考えていたこととして読むのがよいでしょう。

いまどきの若者に大人への反発精神がみられないのは、大人が大人でなくなっているためとうのは、その通りかもしれない。

~ もくじ ~

プロローグ メジャーに挑み続ける、メジャーであり続ける
第一章 言葉があふれ、言葉に意味がなくなっている
    -「OverTheDog」恒吉豊に聞く
第二章 人間の「孤独感」は変化している
    -「AJISAI」松本俊に聞く
第三章 生まれるなら、いつの時代がよかったか
    -「THE BOHEMIANS」平田ぱんだに聞く
第四章 「理想」の世の中ではモラルだけが昂ぶっている
    -漫画家・浅野いにおに聞く
第五章 半径三メートルの楽園の「外」を見せる
    -漫画家・宮城理子に聞く
第六章 本当のところ大人社会は、実は大人ではない
    -漫画家・咲坂伊緒に聞く
第七章 反発から継承へテーマは変わった
    -「cinema staff」辻友貫に聞く
第八章 デジタルとアナログが並列する時代を描く
    -「Applicat Spectra」ナカノシンイチに聞く
第九章 自己承認という「病」に向き合う
    -「Any」工藤成永に聞く
第一〇章 中二病を研究する
     -小説家・支倉凍砂に聞く
第一一章 人間とはかくも承認されたい生物である
     -アニメ監督、演出家・谷口悟朗に聞く
終章 極端を排す
エピローグ ある音楽家の肖像
      -「秀吉」柿澤秀吉に聞く

~ なるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

語弊を恐れずにいうと「表現」というものは究極のところ不幸からしか出てこない。だからもしすべてが満たされて幸福な世界であれば、映画も小説もみんなつまらなく、音楽も今よりもっと歌うことがなくなってしまう。よほどの天才でもない限り、表現するものがなくなってしまうことだろう。(P33)

~ もう一つなるほどな一文 ~ (リンクはInBookの該当セリフのページ)

でも平和でみんないい人であるが故に、潔癖になり過ぎちゃって一切ミスを許さないという世の中にもなってしまった。モラルが昂ぶり過ぎてしまってちょっとでもなにかはみ出した瞬間に総攻撃を食らう世の中になっちゃった。
どうやら人という生き物は、常になにかに対して文句言ってないと生きられない生き物みたいですね。(P104)

 
 
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読んだ本   603冊 (1日平均0.22冊)
読んだページ 141644ページ(1日平均51ページ)

book20150123
atasintiさんの読書メーター